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朝井まかてさんの新刊『落陽』が、8/24朝日新聞〈朝〉の“文芸時評”で取り上げられる。

朝井まかてさんが、またまた大きな仕事をしてくれました。上に紹介した8/24朝日新聞〈朝〉全国版や、本ブログで次にアップ予定の8/29東京新聞〈夕〉にあるように、文化や文芸や社会全般にかかわるような、天皇(制)をめぐる大きな問題を投げかけられました。
零細な新聞社で働く、物語の主人公である若い男性記者は、大正9年5月の最終場面で明治神宮林に立ち、次のように述懐しています。「……目を凝らし続けようと決めている。そして思索し、書かねばならない。思想に偏らず、主義主張を拡大せず、批判を恐れず、そして心情の想像をも恐れずに書く。人々に問い続ける」。その言葉はそのまま、作者・朝井さんが物語を書き継ぐなかで何度も自分に言い聞かせた言葉だったのではないでしょうか。

朝井まかてさんは、2006年4月から大阪文学学校・夜間部に1年間在籍、その後1年間休学。2014年に、『恋歌』で第150回直木賞、『阿蘭陀西鶴』で第31回織田作之助賞を受賞。

(小原)