新入生・課題ハガキを未提出の方、急いでください。【できればメールで】
今秋の新入生42名の皆さんの中で、まだ「課題ハガキ」を出されていない方がいらっしゃいます。締切は過ぎたのですが、まだ受け付けますので、急いで出してください。できればメールで。提出分は全て、「文校ニュース」に載せます。
11月15日文校ブログ参照。
次に、今までに届いているものの中から、真野正二郎さん(昼間部・森口クラス/20代後半)の「私を売り込みます」を紹介します。 (小原)
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私ほど小説家を目指すべき人間もそうはいまい。なにしろ、欲もあれば時間もあるのだ。「自惚れるのも大概にしろ」との声は想像に難くないが、できれば、少々お耳を貸していただけると幸いである。
さて、私事になるが、業界新聞の記者という肩書きを、二ヶ月で棒に振った経験がある。
文章に携わることで生計を立てたい――そんな夢を八分まで咲かせておきながら、せっかくのチャンスを自ら無にしてしまったのだ。辞職の理由に関しては、また別の機会に取っておくことにしよう。
では、なぜ私は、束の間とはいえ、それだけの好機を手にし得たのか。
それはおそらく、学生時代に、まがりなりにも文学を専攻したおかげなのだろう。当時は、正しい文章を学びたい、という欲求があったのは確かであるし、愚かな若者なりに勉学に励みもした。そういう過去が、私に読み書きの基礎というものを授けてくれたのだ。
反面、現在の私はといえば、ちゃんとした職にも就かないまま、毎日をただふらふらと過ごしてばかりいる。これでは死ぬに死にきれない。
人間、何者かにはなるべきだ。たとえば会社員。あるいは料理人。でなければ、宇宙飛行士だって構わない。
ならば、私は作家を志そう。いま一度、自分というペンで情熱をしたため、その筆先を走らせよう。
滾る欲望と、それに費やすだけの時間があるのなら、大手を振って大山に挑もうではないか。この衝動を失わないかぎり、私ほど小説家を目指すべき人間も、そうはいないと思うのだが。