春期10番目の新入生。クラス見学から2週間、決断してくれました。
ちょうど10番目の新入生は、20代後半の女性で、2週間前にクラスゼミを見学した夜・西井クラス(金曜/小説)に入られます。
オンラインでとどいた入学申込書には、次のように記されていました。
【1/31の合評に遅ればせながら、見学させて頂き、一つの作品に対して登場人物の感情変化や作者の伝えたい事、読み手の解釈を心ゆくまで話し合えるこの空間に不思議な高揚感を感じました。
その後随分と悩みましたが、文学という海に飛び込む決意を致しました。
全く行き先を決めていないのですが、波を楽しみつつ進みたいと思います】
実は、この若い女性とは、はじめて文校にあらわれ西井クラスを見学した後、ちょっとしたやり取りがあったのです。
「広いですね」と彼女。「ホームページのいろんな写真をみて想像していたより広い空間です」。
「そんなこと言われたのは、はじめてやな。みんな、口には出さんけど、狭いとこやと思っているんと違うか」
「わたし、建築の仕事しているから、そう思ったんですかね」
さぁ、ぼくの突っ込みは深くなっていった。ついに、彼女が、あの木下昌輝さんと同じ大学同じ学科の出身であることをつきとめた。
「目標があるやん。文校で頑張るしかないで」
(小原)