【3月6日(土)PM2~4:30】作家の小川洋子さん(Zoom出演)をお招きしての特別講座に文校教室で40名、文校外から125名がZoom視聴。
半年に1度か2度、大阪文学学校で催す公開の特別講座。今回(3/6)、葉山郁生・大阪文学協会代表理事の尽力により、小川洋子さんをお招きするにあたっては、文校教室での開催を追求しましたが、やはりコロナ情勢にかんがみ、公開講座では初めてのZoom出演というかたちをお願いすることになりました。葉山さんは小川さんとの間で3/6の1週間前まで、当日の流れをどう作っていくのかについて、文校事務局も手伝いながら、10回近く手紙・電話・メールを交わしています。
ちょうど午後2時に、教室の大型スクーリンにZoomをとおして小川洋子さんのお顔が大写しになり、特別講座がはじまりました。葉山さんを聞き手として、小川文学の真髄、小説作法などを、穏やかな表情で存分に語っていただきました。
文校外Zoom視聴の文校生からあらかじめメールで寄せられていた質問と、教室参加者のマイクを通しての質問、あわせて10数件の質問に、小川さんは丁寧に分かりやすく応えていかれました。そのなかで、「書くには、才能ではなく、執念深さが大事です」という言葉が印象深く残りました。
講座の中休みのとき、小川さんのお話の中に出てきたアウシュヴィッツの問題にも取り組んでいる細見和之・大阪文学学校校長が教室からZoomで、小川さん、そしてコロナのためにまだ顔を合わせていない、在籍年数の若い文校生の皆さんにあいさつをしました。
盛り上がった公開講座が終わったのは、予定より30分延びて、午後4時半過ぎでした。
講座の数日後ぼく(小原)のほうから、事務的なことを中心に小川さんにメールで謝意を伝えたところ、「このたびは大変お世話になりました。ありがとうございました。私にとりましても、充実した時間でした」という返信をいただきました。
講座のあと、Zoomをとおして小川さんのお人柄に感銘を受けたという声を何人もから聞きましたが、ほんとうに僕もそういう思いです。
文校外からのZoom視聴には、神戸新聞、産経新聞、読売新聞の3社の記者さんも加わっていました。前2社からは即刻、講座を記事にしたいという申し入れがありました。