☆新刊紹介☆ひとみ・けいこさん(夜間部研究科生)短編小説集『バレエ曼荼羅―生きること 踊ること―』(限定200部/1500円+税)
京都市在住のひとみ・けいこさんは、大阪文学学校へ2020年4月入学で、夜間部/詩・エッセイ/高田クラス(1年半)を経て現在、同/詩・エッセイ/松本クラスに(1年)在籍中。
一方で、公開講座である昼・夜の文章講座、昼・夜の詩の連続講座の常連さんである。
『バレエ曼荼羅―生きること 踊ること―』の“あとがき”を抜粋して、次に紹介します。
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今や日本人のバレエ人口の大半は、大人だと言われている。子どもバレリーナより、大人の方が多いのだそうだ。
私自身、仕事や子育てが一段落して、ふとしたきっかけでバレエを再開することに。時代は廻り、何とカジュアルに、しかし真摯に、取り組む若い先生方がいることか、新鮮な感動を覚えた。
《中略》
同時代に生きる人には、少々オーバーランであるかもしれないが、感染拡大のさなかでも、力をつけ、成長できた人がいること。創意工夫で、新しい希望を見出せた人がいることを書いておきたい。百年後のバレリーナに、そして自分の道を模索している人に読んでもらえたらと思う。
また、「バレエ曼荼羅」の構想を練るうちに、その人生にバレエが関わる人達を思い出した。「ゆき子」「るり子」は、その中で生まれた物語である。
そして、私の描いた物語は、モデルはいても、あくまでフィクションであり、創造を膨らませたものであることをお伝えしておきたい。
本を出すなど、まだまだ先だと思っていたが、大阪文学学校の文章講座の日野範之先生から、アドバイスをいただき、実現できたことをうれしく思う。
《後略》
(小原)