☆新刊紹介☆瀬戸みゆうさん(文校修了生)小説集『周防大島の青い海』(編集工房ノア/2,000円+税)
瀬戸みゆうさんにとって4冊目にあたる小説集『周防大島の青い海』の巻末には、瀬戸さん自身の略歴が載っています。その2012年のところに、「夫死去。改姓し、山口県大島郡周防大島町の生家に戻る。」という記載があります。
瀬戸さんは、周防大島に引っ越すまでは神戸市に住んでいました。その時分、2000年10月から07年9月まで大阪文学学校の昼間部や通教部に在籍されています。
『周防大島の青い海』の冒頭に置かれている短編「真夜中、コンビニへ行く」は、第51回(2019年度)中国短編文学賞・優秀賞を受賞しています。19年5月23日・文校ブログ参照。
最後に収められている「二人誌『半月』――錺雅代さん追悼」の初出は、『樹林』22年5月(春期)号です。そのときのタイトルは「――錺雅代さん追悼――木辺先生のご命日の朝に」でした。また、「二人誌『半月』――――」では、その結末部において、錺さんが周防大島を訪れた日、秋田出身で海に憧れを抱いていた彼女を海浜公園に連れて行ったことが書き加えられています。
(小原)