新刊紹介☆山名萌絵さん(文校通教部・研究科生)ノンフィクション『ヒカル of MUSE(ムーサ) ― 日本語のオペラを創った音楽家・林光との遭遇咄集 ―』(東京図書出版/1,600円+税)
単行本『ヒカル of MUSE(ムーサ)』(発行;東京図書出版/発売;リフレ出版/243頁)の奥付で、著者の山名萌絵(やまな・もえ)さんは、次のように紹介されています。
――――1960年3月、大阪市に生まれる。2013年より大阪文学学校に在籍する。2015年、作品「転職風景」で大阪文学学校賞受賞。著書に、『はっぱが きらきらしているよ』(諷詠社刊)、『人生を仕舞うとき』(文芸社文庫)がある。――――
【山名さんは今も、大阪文学学校通教部/エッセイ・ノンフィクション/音谷健郎クラスで学び書いています】
◆山名さんは15歳の高校生のとき(1975年)、林光(はやし・ひかる)さんと並んでピアノを弾くという夢のような出会いをしている。その直後、光さんへ手紙を出したところ、「小さな友人へ」と記されて返信をいただいた。それ以来、光さんから何度か手紙をもらっているが、この単行本の最後に紹介されている光さんからの懇切な手紙(2001年)は第一級の“オペラ論”である。
山名さんがこの本を書こうとして、光さんに縁のある人たちへのインタビューに出かけた先は、東京、神奈川、和歌山など各地に及ぶ。
◎『ヒカル of MUSE(ムーサ)』の出版に際しては、自設クラウドファンディングを立ち上げ、呼びかけに応じてくれた友人・知人からの1口3千円・計42万円余の支援があった、とのことです。それを上回る額の自腹もきったのですが。
300部発行のうち8割ほどが売れて只今、増刷出版を検討中とのことです。
(小原)