小説(エッセイ)入門講座(昼)

- 担当講師:
- 馳平 啓樹(作家)
- 半年3回/土曜日/教室+Zoom開催
- 15:00〜17:00
- 在校生・修了生・一般とも「作品提出+聴講」は各回1,000円、「聴講のみ」は500円
書くための極意
馳平 啓樹(作家)
●はせひら・ひろき●
1979年生。2012年3月まで3年間、文校在籍。著書に第113回文學界新人賞受賞作「きんのじ」など4編を収録した小説集『かがやき』(水窓出版)。
文章に、上手いも下手もありません。面白いもつまらないもないです。何かがそこにあるとするなら、それは一文字一文字に託された書き手の姿ばかりでしょう。みなさん、知ってますか? 文章を書くのは恐いことです。自分を曝け出す営みに他ならないのですから。だからこそ、楽しく書きませんか。のびのびと書きませんか。他の誰でもない、あなた自身の文章を、存分に書いてみたいと思いませんか。
本講座は、作家井上ひさしさんの教えにならい、以下の構成で進めます。文章を書くために一番大切なことを共に学びましょう。熟練した書き手の参加も歓迎します。
スケジュール
- 5月31日(土)
- 自分にしか書けないことを書きましょう
最初にして最大の難関に挑みます。自分をどこまでも掘り下げ、深々と分け入り、その奥底で掴んだ手掛かりを文章に詰め込むのです。出来映えは二の次。選び取った言葉が何故「自分」と言い切れるのか。ただそれだけを繰り返し自問しましょう。
課題:「人生の大きな転機となった出来事」を小説又はエッセイで書く。
- 7月12日(土)
- 誰にでも分かる言葉を書きましょう
どうにかして手繰り寄せた自分自身の文章は、まだあなただけの暗号です。角張った言葉に居座る自分を落ち着かせ、時に突き放し、柔らかくほぐす必要があります。そのひと手間を経て、文章は論理性を高め、初めて読み手の懐に届けられるのです。
課題:声を大にして言いたい社会への意見を小学生向けのエッセイで分かりやすく表現する。又は小説の中で小学生に言い聞かせる。
- 8月23日(土)
- すきま風の吹く文章を書きましょう
仕上げとして、文章にすきま風を吹かせます。言葉の谷底から新たな空へと、あなたが羽ばたいてゆくためです。読み手は文章の世界に舞い降り、あなたに代わって踊り尽すでしょう。それこそが、文章を書き、人に読まれることの醍醐味なのです。
課題:いつか叶えたいのにまだ叶わない大切な夢をエッセイで明るく楽しく語る。又は小説で主人公に語らせる。
備考
○課題作は小説又はエッセイでお願いします。
○課題がうまく書けない方は自由に書いて頂いても構いません。
○字数の目安は1000字でお願いします。
○提出の最終期限は各講座の15日前。22日前までの提出にご協力お願いします。
○作品の提出は大阪文学学校事務局(〒542-0012 大阪市中央区谷町7-2-2-305)まで郵送または持参でお願いします。
Ⓐ公開講座のうち昼・小説(エッセイ)入門講座に限って、教室受講にくわえZoom配信をおこないます。持参してきたパソコンを操作しながら、馳平講師はパワーポイントを使って、自作の教材をスクリーンに映し出しつつ、1時間余り講義をします。その後、全提出作品の中から講師が選びだした作品10数編のそれぞれの作者が、マイクあるいはZoom越しに自作朗読をおこないます。講師は、それらの作品に対して優れている点などを指摘します。また、講座の始まる前に、講師は提出作品すべてに対し個々に600字前後の寸評・改善点を書いたA4紙を配ります。
Ⓑ3回の講座のうち、[1回目]の作品提出は入学1年までの在校生と一般に限定します。2年生以上の文校生および修了生は、教室聴講とZoom視聴のみ(どちらも受講料500円)。[2回目][3回目]には制限は設けず、すべての在校生・修了生・一般が作品を提出できます。
■■Zoom受講について■■
◎Zoom受講料 一般・文校生・修了生とも同一
・視聴費3回分セット料金1500円+作品提出を希望する回数×500円
(上記Ⓑの項目にご注意ください)
◎申込方法
・名前、住所、電話番号および所属(一般、文校クラス名、休学、OB、『樹林』購読)を明記のうえ、文校事務局あてメールをください。
・受講料は、3回分をまとめて、郵便振替「00940-0-16991 大阪文学学校」または、ゆうちょ銀行「14160・2064271 (社)大阪文学協会 ※他金融機関からの場合【店名】四一八(読み ヨンイチハチ)【店番】418【預金種目】普通預金【口座番号】0206427」で振り込んでください。(申込名と振込人名義が異なる場合は、事前にご連絡ください)
・申込メールおよび入金を確認でき次第、視聴用のパスコードを事務局からメールで送信します。講座の前日に文校ブログで公開するURLをクリックしたのち、パスコードを入力すると、視聴することができます。パスコードは半年3回分とも同じです。
・講座の[2回目]から、あるいは[3回目]のみ視聴される方は、事務局までお問い合わせください。