◆昼・詩の連続講座【担当:詩人の近藤久也さん】に25名参加。作品提出24名中21名出席。◆通教部生の方は、12/10スクーリング「出欠ハガキ」を早めに届けてください。
【昼・詩の連続講座の模様/向こう側の一番左が講師の近藤さん】
大西・津木林2クラスの組会(作品合評会)と入れ替わって、午後3時から6時5分まで、公開/昼・詩の連続講座(秋期1回目)がおこなわれました。講座の担当は、春期に引き続き近藤久也さん(詩人)。半年前の1回目と比べて、1名多い25名(うち一般1名)の参加がありました。秋の新入生は岐阜県の通教部生一人だけでしたが、在校生で初めて参加する人が目立ちました。
講座の初めに、近藤講師から“事実をもとに書く詩”について、15分ほど話がありました。
その後近藤講師は、事前にプリントを配布してあった提出作品24編(欠席3名の作品はのぞく)について1編ずつ懇切で鋭い批評をくわえていきました。作者に創作の意図をたずねたり、会場から意見を求めたりしながら。
また、今回の24編の中で“私がいいと思った作品”として4編を挙げられました。―――エントリー順に、名倉弓子(通教・小説・飯田c)、谷町蛞蝓(通教・詩エ・平居c)、加藤清三郎(昼・小説・島田c)、三村あきら(通教・小説・高橋c)。
◎次回の公開講座は、12月11日(月)午後6時30分からの夜・文章講座(春期2回目)です。担当は、津木林洋チューター。課題作「登場人物を会話と行動で造形する」の提出締切は12/2(土)で、事務局まで郵送か持参のこと。整理に手間取るので、メールでは受け付けていません。
●12/10(日)通教部スクーリングの「出欠ハガキ」の締切は11/25(土)ですが、クラス編成の都合上、できるだけ早めに届けてください。
◆あさって(20日/月曜)午後7時から、秋期3回目の学生委員会(谷良一・委員長)です。在校生なら誰でも参加できます。
(小原)
明日(18日)の細見和之・大阪文学学校校長のソロライブ、まだ入場できます。希望者は、まず予約を!。
谷良一さん(大阪文学学校夜間部生・文校学生委員長)が、本を出しました。タイトル『M-1はじめました。』(東洋経済新報社/税込1,760円)。島田紳助さんが一文を寄せる。
【カバーに記されている谷さんの略歴】
23年8月3日・文校ブログ参照。
今日、文校に来る途中、ジュンク堂・天満橋店の単独テーブルで山になっているところから、買い求めてきました。(小原)
●昨日発売の『M-1はじめました。』について、詳しくは次のサイトをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000004767.html
●20年12月7日・文校ブログ参照。
(小原)
●新入生「ハガキ一枚」課題●・・・作品発表・第2弾【通教部・古松恵子さん/昼間部・錦織万里子さん】★提出まだの方は、急いでください。
今秋の新入生34名のみなさんに提出をもとめている〈課題ハガキ〉の既着分の中から、11/9文校ブログで取り上げた塩崎拓さんの作品に次ぐ第2弾として、古松恵子さん(通教部/65歳)の「文学学校入学にあたって」と錦織万里子さん(昼間部/58歳)の「私のふるさと」を紹介します。
〈課題ハガキ〉の締切は、11月25日(土)必着です。提出作品は全て、「文校ニュース」に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
ハガキの代わりに、メールで送っていただいてもかまいません。むしろ、そのほうが助かります。 【小原】
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文学学校入学にあたって
古松恵子(通・エッセイ/ノンフィクション・菅野c 名古屋市)
私が、毎日読みもしない新聞をその日に限って熱心に読んでいたら、文学学校の募集がガツーンと入ってきた。その頃、母の介護に奔走しており、とりあえず記事を切り抜いた。しばらくして、入学意思も固まらぬまま事務局に電話をすると、「今なら入学名簿に載せてあげますよ」と。エスコートして下さるまま申込書をメールしたが、それでもまだ他人事だった。後日、作品締め切り日が三日後であることを認知した。書かねば~。中学生以来の作文だ。タイトルは、小学生が書きそうな「母の事」。縦書きの原稿用紙も五十年ぶりかもしれない。横書きで枠のない紙に書くのとは頭の働き方が違うかと思うぐらい書き難かった。書き上げてから、私をここまで育ててくれたのを当たり前と思っていたのに気がついた。お詫びをした。今日も母は何度も同じ話を繰り返す。そんな母が愛おしく思えた。紙に書くとは 神に書く事と聞いた覚えがある。飾り立てるような嘘は書けない、誰かの真似をしたようなきれいな言葉も使えない、ただありのままの等身大の自分を書くしかない。歳を重ねて、自分の感性が鈍っていくようで怖いが、これからも 今の自分を精一杯書いていきたいと思う。
※小原:注)冒頭に出てくる「新聞」とは、今年9月21日付「中日新聞」のこと。
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私のふるさと
錦織万里子(昼・小説・佐伯c 兵庫県尼崎市)
私のふるさとは、天智天皇が数年間だけ遷都した大津京跡地に指定されている。琵琶湖の西岸、美しい琵琶湖の向こうには近江富士と言われる三上山が見えた。朝には琵琶湖の東側から太陽が昇り、湖面にオレンジの線ができて、美しく、見惚れるほどだった。全ては過去形だ。私が大津を離れてから、数十年の間に琵琶湖の西岸にはマンションが壁のように立ち並び、今まで琵琶湖を眺めながら生きてきた人々から風景を奪った。天智天皇が、大海人皇子が、額田王が、見ていただろう美しい風景に壁ができた。とても悲しいことだ。京阪電車で二駅坂本寄りの滋賀里には天智天皇が築いた崇福寺跡があるが、その道中は今でも琵琶湖が一望できる。実家の裏山には、織田信長が作った宇佐山城跡がある。ここからの眺めも琵琶湖が一望できる。明智光秀の坂本城は、琵琶湖岸に建っていた。三井寺の観音堂からも琵琶湖が一望できる。比叡山延暦寺まで登れば、もっともっと琵琶湖が見渡せる。琵琶湖の西岸に住み着いた人は、いつの時代も琵琶湖が見渡せることが第一だった。癒しでもあり、敵が船で来るのもすぐわかる。2023年の琵琶湖花火大会には運営側が4mの壁を作り、遠方からの有料チケットを持った人だけに美しい花火を見せ、地元の住民は壁で見えなかった。琵琶湖は誰のモノだろうか? 昔からの住民をないがしろにして、琵琶湖周辺が壁だらけになっていくのは辛すぎる。国の大津京跡地指定のため、売るに売れない実家を横目に、新築マンションの壁群は、〇〇大津京と名付けて高く販売している。なんだかなあ・・・・・・いろいろ理不尽な今日この頃である。