【学生委員会より】『樹林』在校生作品特集号(24年6月号)に向けて“選考委員”募集中!
公開の昼・文章講座〔担当;馳平啓樹さん〕に、新入生4名(うちZoom1名)、文校OB・一般5名(うちZoom1名)をふくめて50名(うちZoom9名)参加。課題作品の提出者は、43名中39名(うちZoom5名)が参加。
【柔らかな語り口で核心にせまる馳平啓樹(はせひら・ひろき)さん】
正午(12時)開始の大西クラスと津木林クラスのゼミ(作品合評会)が終わったあと、午後3時から5時40分まで、馳平啓樹さん(文校修了生で第113回文學界新人賞受賞)による秋期1回目の昼・文章講座がありました。
出席は教室とZoomをあわせて、今秋の新入生4名(岐阜県各務原市からも)など50名。新入生・在校生は無料でしたが、休学生5名、文校OB3名、一般2名からは、木戸銭(1,000円ないし1,500円)をいただきました。
事前の課題作品(「これまでの人生で一番嬉しかったこと」を1000字で)提出は43名からありましたが、4名が欠席。
今春から昼・文章講座は、教室参加にくわえ、試験的にZoom配信をおこなっています。持参してきたパソコンを操作しながら、馳平さんはパワーポイントを使って自作の教材をスクーリンに写し出しつつ、1時間20分講義をされました。
その後、提出43編の中から馳平さんが選びだした作品12編のそれぞれの作者が、マイク越しに自作朗読をおこないました。馳平さんは、それらの作品に対して優れている点を指摘しました。
なお、馳平さんは提出43編すべてに対し個々に600字前後の寸評・改善点を書かれたA4紙を持参されました。それを、講義の前に各人に作品とともに渡されました。
※講座の途中の休憩時間には、学生委員会・在特部の林隆司キャップ(昼・佐伯クラス)から、11/26(日)『樹林』11月・在特号の合評会、次の在特号(24年6月号)の選考委員募集について、呼びかけがありました。
◎次回〔2回目〕の明年1/27(土)昼・文章講座の課題作品の提出締切は、1月12日(金)です。事務局へ郵送か持参にしてください。整理に手間取るため、メールでは受け付けていません。
1回目に課題作品を出していない方でも2回目を出すことができます。詳しくは、秋期『学習の手引き』か文校ブログをみてください。
◆今日は、11/18(土)昼・詩の連続講座に向けた作品の締切日でした。提出のあった24編をレターパックに入れて、帰りがけ講座担当の近藤久也さん(詩人)宛てにポスト投函します。
◆あさって月曜日(13日)午後6時30分からは、冨上芳秀チューターの担当する公開/夜・詩の連続講座です。作品は9名から届いていますが、作品を提出していない方でも参加すれば勉強になります。
(小原)
中野雅丈さん(大阪文学学校修了生/元『樹林』在特号キャップ)、惜しくも“オール讀物新人賞”を逃す。応募664編中、最終候補5編に残るも・・・。
‘プロ作家への登竜門’とうたう「オール讀物新人賞」。その103回で、文校修了生・中野雅丈(なかの・がじょう)さんの歴史小説「其高不可測(そのたかさはかるべからず)」が、惜しくも受賞を逃しました。『オール讀物』(文藝春秋 刊)11月号に載っている門井慶喜さんら3名の選評にあるとおりです。
大阪市在住の中野さんは文校に、一度目は2000年4月から2年間、2度目は2015年4月から5年間在籍しています。その間には、17年6月号と11月号の『樹林』在校生作品特集号の編集責任を務めています。また、11月号には、在校生による選考会で選ばれた歴史小説「岸和田合戦顛末記」が載っています。
★文校修了生で3度直木賞候補になっている木下昌輝さんは、「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞しています。文校在籍中の2012年のことで、それが木下さんの文壇デビューでした。
(小原)
新潟市立高志中等教育学校5年の6名が、文校見学に来てくれました。
【高志中等教育学校の6名に小原が文校の紹介をしたあと、文校生の短いエッセイの合評をおこなう。活発に意見がとびかう】
今日の昼間、中高一貫の新潟市立高志<こうし>中等教育学校5年(高校2年に相当)の男子ばかり6名が、文校を訪ねてきてくれました。
6名の中心人物、峯岸進伍くんからメールが飛び込んできたのは、9月末のこと。「私たちは総合探求学習の一環として、11月に修学旅行を予定しており、その中で企業及び学校訪問を計画しています。・・・・・・貴校のホームページなどを拝見し、小説に興味を持ち、ぜひ学校訪問をさせていただきたいと思い、・・・・・・」とのことでした。
すぐに「どうぞ、どうぞ」と返信し、今日を心待ちにしていました。
午後1時半すぎに到着し3時ごろ辞去という慌ただしさの中で、合評会など文校の取り組んでいることをどれだけ伝え切れたか、心もとないのですが、今日のことが彼らのこれからの人生の中で少しでも引っ掛かっていってくれれば、と思います。
最後は、夏当クラス13名の拍手で教室から送り出しました。
※久しぶりに、学生・生徒・児童の“学校見学”を受け入れました。コロナの前は、2年に1度くらい、訪問を受けていた気がします。
(小原)
☆速報★渡谷邦さん(大阪文学学校修了生)が同人誌『あるかいど』で発表した小説が、2023年下半期同人雑誌優秀作に選ばれ、只今発売中の『文學界』12月号に転載されています!
岡山市の文校修了生・渡谷邦(わたりだに・くに)さんが、文校OB・OGたちで発行する同人誌『あるかいど』74号に発表した小説「水路」(45枚)が、『三田文学』『文學界』両編集部によって、2023年下半期同人雑誌優秀作に選ばれました【11/4文校ブログ参照】。そして『文學界』(発行・文藝春秋)に転載され、その12月号はいま書店に並んでいます。
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『文學界』の作品掲載ページの、顔写真の下の“プロフィール”欄にあるように、渡谷さんは、2013年10月から18年3月まで4年半、通教部・小説クラスに在籍されています。実は、その在籍中にも一度、小説が『文學界』に転載されています。
若林亨チューターの推薦で、『樹林』通教部作品集(2016年3月号/通巻614)に載った小説「籠崎さんの庭で」(32枚)が、2016年下半期同人雑誌優秀作に選ばれ、『文學界』16年11月号に転載されているのです【16年10/7文校ブログ参照】。
それは画期的なことでした。『樹林』通教部作品集から、同人雑誌優秀作に選ばれ『文學界』に転載されたのは、それまで23年間の歴史で初めてのことだったからです。文校事務局の編集で、通教部スクーリングにあわせて年4回発行されている通教部作品集が、月刊の文校機関誌『樹林』に組み込まれ今の体裁になったのは1993年5月号からのこと。それ以前はおよそ13年間、『文集』として、3段組で大きめの冊子を通教生のみに配布していました。
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2006年下半期以降今までに、小説が全国の同人雑誌優秀作に選ばれ『文學界』に転載された大阪文学学校関係者の皆さんは、渡谷邦さんで20人目となりますので、過去17年間(年に2名)では、文校関係者が半数を超えることになります。
その20名の皆さんは、次のとおりです。
今回の渡谷さん、昼間部休学中の衿さやかさん(えり・さやか/23年上半期)、修了生の須藤薫子さん(すどう・かおるこ/21年下半期)、修了生の大水青さん(おおみ・あお/21年上半期)、通教部休学中の森上晶さん(もりがみ・あきら/20年下半期)、修了生の南水梨絵さん(みなみ・りえ/19年下半期)、同・小畠千佳さん(18年上半期)、同・斉藤せちさん(17年下半期)、同・渡谷邦さん(16年下半期)、大西智子・昼・夜間部兼任チューター(16年上半期)、修了生の水無月うららさん(15年下半期)、同・小倉哲哉さん(15年上半期)、同・奥田寿子さん(14年上半期)、同・島田奈穂子さん(13年下半期)、夏当紀子・昼間部チューター(12年上半期)、修了生の髙橋陽子さん(11年下半期)、西村郁子・夜間部チューター(09年下半期)、朝比奈敦・元通教部チューター(07年下半期)、奥野忠昭・元昼間部チューター(07年上半期)、岩代明子・元昼間部チューター(06年下半期)。
このうち、『樹林』本誌から選ばれたのが斉藤さんと岩代さんの2人、『樹林』在校生作品特集号から大水さん、『樹林』通教部作品集から森上さん、南水さん、渡谷さんの3人で、ほかの皆さんは文校仲間で発刊しているそれぞれの同人誌からです。
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★渡谷邦さんは、今年度の第17回神戸エルマール文学賞(同賞基金委員会主催)三賞のうちの“島京子特別賞”を受賞しています。受賞作は、『あるかいど』72号で発表していた小説「明るいフジコの旅」です。
10月23日・文校ブログ参照。
(小原)