【11/25(月)毎日新聞・夕刊】・・『金時鐘詩篇の風景 共生の町 藤本巧写真集』(工房草土社)を紹介!
◆金時鐘(キム・シジョン)さんには“大阪文学学校特別アドバイザー”の任を引き受けていただいています。(もう一人の特別アドバイザーは、直木賞作家の朝井まかてさん)
金時鐘さんは、2015年2月まで18年半、年6~10回のペースで、公開“詩の連続講座”を受け持たれていました。その最終回(15年2月21日)は、在校生・OBやファン180名で大阪文学学校の教室は埋めつくされました。メディアも、朝日・共同・読売・NHKが取材に来ました。
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◆現在、藤原書店より『金時鐘コレクション』全12巻を刊行中。今年7月末に10冊目(『Ⅵ――新たな抒情をもとめて 詩集『化石の夏』『失くした季節』『背中の地図』ほか未刊詩篇、エッセイ』)が配本されました。文校の図書室には今までに刊行された10冊全て揃っています。
(小原)
新入生「ハガキ1枚」課題、52名中42名から届いています。締切を1週間延ばします。未提出の方、急いでください◆作品発表・第5弾【通教・石沢千鶴子/昼・田中ひかり/昼・田村晶生】
今秋の新入生52名のみなさんに、提出をもとめていた〈課題ハガキ〉は昨日・25日(月)が締切でした。現在、昼間部24名中20名、夜間部12名中8名、通教部16名中14名の計42名から提出があります。
できるだけ、新入生全員に書いていただきたいですから、あと1週間延ばして最終締切を12月2日(月)とします。まだの方、【できればメールで】
お願いします。
提出作品は全て、12月末に発行する「文校ニュース」秋期第3号に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。≪12/8通教部スクーリングのとき先行して、通教生の分だけプリント配布します。≫
課題のタイトル6つについては、11月11日・文校ブログ参照。
既着分の中から、とりわけ印象的な作品を紹介する《第5弾》として、石沢千鶴子さん(通教部/73歳)、田中ひかりさん(昼間部/46歳)、田村晶生さん(昼間部)3名の作品を取り上げます。
すでに文校ブログに載せた《第1弾》は通・北郷遥斗さんの作品(11/11文校ブログ)、《第2弾》は昼・久野庭子さんの作品(11/12文校ブログ)、《第3弾》は夜・ぱるぷんてさん、昼・生一昌之さんの作品(11/15文校ブログ)、《第4弾》は昼・川又敏朗さん、昼・奈良鹿乃子さんの作品(11/20文校ブログ)でした。 (小原)
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文学学校入学にあたって
石沢千鶴子(通・小説・美月クラス/横浜市)
時間だけはたっぷりあるが頭はますます回らなくなってきている中、所属していた同人誌が廃刊になった。
しばらくの間、テレビばかり見ていた。楽しかった。だが、これでいいのだろうか。自分の好きなことは何だろう。改めて考えてみる。本は読んでいるが、活字ばかり追っていても目と頭が痛くなってくる。
その頃、とっていた三田文学の同人雑誌評で「樹林」を見つけた。ネットで入学要項を見る。決して安価な額ではない。自分の年齢的なこともある。しばらく迷う。が、頭から離れない。入らせていただくことにした。
入学して初めて在校生や卒業生の皆様のご活躍を知り、圧倒される。様々ある教室、課題、宿題、等々、今まで好き勝手に呑気に暮らしてきた私は、新たな所に入りアップアップしている。でも、できるだけ頑張って皆さんについていこうと思っている。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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文学学校入学にあたって
田中ひかり(昼・小説・大西クラス/兵庫県)
昔から本が大好きだった。小説も絵本も漫画も雑誌も。そのお陰か頭の中でいろいろ想像することも好きだった。でも自分で書こうなんて考えたことはなかった。それが今こうやって文学学校に通っている。しかも兵庫県のド田舎から車とバスと電車を乗り継いで。
だから、入学にあたって「小説を書いてみよう」などと大それたことを何故思ったかじっくり考えてみた。
もともと看護師をしていた。育児と家事と仕事で毎日精一杯だった。それが一変する。息子の不登校だ。様々な葛藤と戦いがあった。でも最終的には「学校は自分が行く場所ではない」と判断した彼は、自分で決めたフリースクールに通う選択をした。齢7歳にしてこんな決断を自力で下すとは本当に凄い。親の顔が見てみたい。ただ行き帰り合わせて約2時間の送迎が必要となり、仕事復帰は諦めた。あんなに忙しかった毎日、悩み続けた日々が過ぎ、拍子抜けするくらい頭がヒマになった。時間があるので今まで読めなかった分、たくさんの本を読んだ。でも日々の新鮮味も薄らぎ、ヒマだけが続くとおかしな事を考え出し、少し心を病んだ。そんな時に朝井まかてさんの記事で大阪文学学校のことを知った。記事の中にあった朝井さんの言葉、「いつまで他人様の書いたものを読み続けるのか」、この言葉に心を爆撃された。
でも何故この言葉がそこまで影響を与えたのか、今でも分からない。だから何故小説を書こうとしたのかも分らないまま。書くことでその答えの片鱗を少しずつ見つけられたら良いなぁと思う。
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私だけのもの
田村晶生(昼・小説・平野クラス/京都市)
机の上の、指輪やネックレスを入れておく小箱のなかに、親不知がふたつ入っている。ひとつは学生時代に、虫歯になりかけているうえに、斜めに生えて歯列を押しているから抜いたほうがよいと歯医者に言われ、抜いたものだった。もうひとつは今年、歯列矯正をする際に抜いたもので、歯肉のなかにすべて埋まっていた。ふたつとも上顎の親不知である。どちらが右で、どちらが左の歯か、今となっては忘れてしまった。
歯列の反対側にいたふたつの歯は、歯冠の形も、歯根の形も、鏡に映ったように、左右反転した形をしている。インターネットで親不知の形を調べると、そこに出てくるのは私のものとは似ても似つかない歯ばかりだから、ふたつの歯は、私から生まれたから似通った形をしているのだ。そう思うと、ふたつの歯が、それぞれに私そのものであるような気がする。
文章を書こうとパソコンに向かう間、考え込むと私は親不知を手の中で転がす。擦り合わせてみると、碁石に似た音がする。自分だけの形が言葉と言葉の繋がりの上に生まれるようにと、お守りのように握る。
《毎日新聞デジタル》24色のペン「自堕落な人生にケリを」=清水有香●大阪文学学校や小原政幸・事務局長などが大きく取り上げられる。■28日(木)毎日新聞・夕刊で紙面化。
10月6日(日)の大阪文学学校・入学開講式を取材された毎日新聞記者・清水有香さんが、《毎日新聞デジタル》で、文校やそこに関わる人たちを次のように紹介しています。【有料記事 2216文字】
https://mainichi.jp/articles/20241105/k00/00m/040/124000c
【その記事の冒頭は次のように始まっています・・・・・・】
ここでは、さまざまな人生が交差する。
今年、創立70年を迎えた大阪文学学校(大阪市中央区)。通称「文校」は古びた雑居ビルの3階にある。
小説を書いてみたい、賞を狙いたい、執筆仲間がほしい、自分と向き合いたい。
みな何かを求めて文校の門をたたく。
どんな動機であれ「一人一人の思いに応える場でありたい」と、文校事務局長歴30年の小原(こはら)政幸さん(72)は薩摩なまりの柔らかい口調で語る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆昨日【11/24(日)】・・学生委員会主催の『樹林』在校生作品特集〔11月〕号の合評会に、掲載作者など23名◆今夜【11/25(月)】・・第3回・学生委員会に10名◆明日からは、合同クラスで『樹林』合評会週間
◆≪以下、間瀬翠・学生委員会在特部サブキャップ(昼・平野C)から聞いた、昨日の在特号合評会についての報告です。また福森勇次・在特部メンバー(夜・西井C)から写真の提供を受けました。≫
正午から小説部門、詩・エッセイ部門に分かれて二教室で開催。
参加者は、
●小説が掲載作者6名中5名のほか、選考委員、学生委員、新入生など合わせて15名(うち、愛知県からZoom1名)。新入生は、教室3名。【写真①】
●詩・エッセイが掲載作者7名中6名(うち、北海道からからZoom1名)のほか、選考委員、学生委員合わせて10名。【写真②】
合評会は5時過ぎに終わり、そのあと14名が文校近くの中華料理店へ出向き、親睦を深めました。
④【詩・エッセイ部門の掲載作者/右上は谷良一・昼間部チューター】
⑤【懇親会の模様】
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◆今夜(月)夜7時からおこなわれた秋期第3回・学生委員会には10名(うち、Zoom3名)の出席がありました。
主に、次の二つのことを話し合いました。
◎『樹林』25年5月号(在校生作品特集号)に向けて、作品と選考委員の募集の周知を徹底させる。
◎12月15日(日)開催の“文学集会2024”のコンテンツの最終的な詰め。
[第1部/14:00~15:45]・・詩のボクシング
[第2部/16:00~18:30]・・各クラスから模擬店&ビンゴ
※今週中に教室に貼り出すポスターを作成し、前売りチケットの販売を開始する。
◆学生委員会はいつでも、新しい委員を募集中です。Zoomからも参加できます。
次の第4回学生委員会は、来週月曜日(12/2)午後7時からです。
各クラスからいろんな人が集まってきています。
1回だけでもいいですから、気軽にのぞいてみてください。
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★明日から昼・夜間部は、合同クラスで『樹林』11月(在校生作品特集)号掲載作の合評会週間です。教室参加がメインですが、Zoomも併用します。
詳細については11/23文校ブログ参照。
(小原)
★来週の昼・夜間部は、合同クラスで『樹林』在特(11月)号・合評会週間★明日(24日/日曜)学生委員会主催の『樹林』在特号の合評会★明後日(25日/月曜)春期第3回・学生委員会
11月26日(火)から30日(土)にかけて昼・夜間部では、合同クラスで『樹林』11月(在校生作品特集)号に載っている学生作品の合評会が行われます。《火曜日・昼の佐伯・伊藤クラス合同は、事情があってすでに終えています》
上の一覧表のように、ほとんどが合同で行いますが、単独クラスで行うところもあります。また、Zoomを使うところもあります。
●作品が取り上げられる作者は、できるだけ教室で参加してください。
◆あした(24日/日曜)12時からの、学生委員会主催の『樹林』11月(在特)号の合評会には、掲載作者、選考委員はむろんのこと、在校生や新入生も気軽に参加してほしいとのことです。基本的には文校教室でやりますが、Zoom参加もできるとのことです。
◆あさって(25日/月曜)午後7時から、春期3回目の学生委員会です。12/15(日)に迫っている“文学集会”などについて話し合います。
委員会には、在校生なら誰でも参加できます。
◆12/8(日)通教部スクーリングの「出欠ハガキ」が続々届いています。きのうが一応の締切でしたが、まだ出されていない方は至急お願いします。クラス編成の都合があります。
スクーリングを欠席される方からは、来週中頃に届けられる『樹林』12月号(通教部作品集)掲載作への感想を募ります。
(小原)