【11/3<日>】第18回神戸エルマール文学賞の贈呈式。“本賞”の渡谷邦さん、“特別賞“の神保メイさんと谷口あさこさん、3名とも文校修了生。★贈呈式前の“文藝講演会”では、佐伯敏光・文校昼間部チューターが登壇。
今年度の第18回神戸エルマール文学賞(同賞基金委員会主催/後援:兵庫県・神戸市)の三賞すべてに、大阪文学学校の修了生三名がそれぞれの所属同人誌で発表した小説が選ばれていました。
10月18日・文校ブログで既報。
11月3日(日)午後、JR神戸駅近くの≪HDC神戸≫で、その贈呈式ならびに祝う会がおこなわれました。受賞された三人には、大阪文学学校からも花束を贈呈しました。
【写真・左から】
・和歌山県の神保メイさん(12年4月から9年間、主に昼間部に在籍)
・岡山県の渡谷邦さん(2013年10月から4年半、通教部に在籍)
・兵庫県の谷口あさこさん(1998年4月から休学を挟みながら9年半、夜間部に在籍)
◆神戸エルマール文学賞の贈呈式に先立って同所で、文藝講演会がおこなわれました。10月19日・文校ブログ参照。
[第1部]講演会の講師は、佐伯敏光・大阪文学学校チューター(VIKING同人)で、演題は「VIKINGの創設時の精神と約束」でした。
[第2部]は、『季刊文科』で同人雑誌季評を執筆されている谷村順一さん(日大文芸学科教授)と佐伯チューターによる対談がおこなわれました。
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【写真】は2枚とも、島田勢津子・文校昼間部チューターの提供。
(小原)
≪11/30<土>熊取町キテーネホール≫ 「リラの花咲くけものみち」講演会(作者:藤岡陽子)&朗読(下中恵子)
大阪府泉南郡熊取町のHPは・・・・・・
https://www.town.kumatori.lg.jp/soshiki/shogaigakushu/gyomu/shisetsu/kominkan/information/12601.html
◆京都府在住の藤岡陽子さんは、1999年に大阪文学学校夜間部クラス、2006年に昼間部クラスにそれぞれ1年間在籍されています。在校生たちに選ばれて、『樹林』在校生作品特集号(00年9月号/Vol.427)に小説「白球の行方」(65枚)が載っています。
■藤岡さんの第45回吉川英治文学新人賞のニュースは、24年3月26日・文校ブログに載せています。
■藤岡さんの新刊長編『森のあかりが灯るとき』(PHP研究所/1,980円)については、24年10月10日・文校ブログで紹介しています。
●来年2月15日(土)、藤岡陽子さんが文校教室にやって来ます。
今秋期の特別講座として、藤岡さん、玄月さん(文校出身の芥川賞作家)、葉山郁生(大阪文学協会代表理事)三者による座談会です。
在校生は無料で参加できます。無料でZoom視聴もできます。
休学生・文校OBは1,000円、一般は1,500円いただきます。
(小原)
祝☆甲木千絵さん(文校昼間部生/大阪市)の小説「くぼみでも、でっぱりでも」が第41回さきがけ文学賞・選奨(第2席)を受賞。★田中信子さん(通教部生/大阪市)の小説「造花の土」も最終候補5編に選ばれる。
甲木千絵(かつき・ちえ)さんは、2020年4月に大阪文学学校に入学し現在、昼間部・研究科・津木林クラスに在籍中。
今回の「さきがけ文学賞」の応募枚数は100枚~150枚で、応募総数は244編。甲木さんの受賞した選奨の賞金は5万円で、副賞は協賛のANAからの秋田までの往復ペア航空券でした。
賞の主催団体にくわわっている「秋田魁新報」の電子版では、《「くぼみでも、でっぱりでも」<120枚>は、夫を病気で亡くした主人公が、勤務する府立高校で母が外国人の女子生徒と出会い、学習支援員として関わりながら居場所を見つける物語》と紹介されています。
また講評のところは、【審査員からは「リタイア世代のリアルを描き、表現も面白く、新たな潮流を感じた」「ユーモアもありすごく自然体」との一方、「作品とタイトルの関係が分かりづらい」「細かなエピソードのつながりが少し気になった」といった意見も聞かれた。】と書かれています。
さらに、「秋田魁新報」電子版では、甲木さん(写真付き)や選奨受賞作のことが、《甲木千絵さん「くぼみでも、でっぱりでも」 悲しみを切実に表現》と題して取り上げられています。
その中で、大阪文学学校のことに触れた箇所は次のとおり―――
【40代に入ってから子育てが落ち着き、執筆活動を始めた。脚本を学んだ後、現在は直木賞作家の朝井まかてさんを輩出した大阪文学学校(大阪市)に通う。授業は、受講者同士で作品を批評し合う活動が中心だ。作品に寄せられた意見を参考に、登場人物の性格の描写や全体の構成を工夫し、半年に2作のペースで執筆を続ける。】
甲木さんにお聞きしたのですが、11月21日に秋田市内のホテルで行われる授賞式には出席予定とのことです。また「くぼみでも、でっぱりでも」が、18日から10日間ぐらいにわたって「秋田魁新報」紙上および電子版で連載されるそうです。
◆最終5作に残るも、惜しくも賞をのがした田中信子さんは、2006年4月に大阪文学学校に入学し休学をはさみながら昼間部ないし通教部にずっと在籍。現在は、通教部研究科の高橋クラスと石村クラスを掛け持ち。
田中さんの「造花の土」<101枚>についての「秋田魁新報」電子版のおける講評は次のとおり―――
【ネグレクトや売春といった重い内容を描いた。「訴えたいことは伝わってくる。文章もうまい」との評。ただ「キャラクターが平凡。内容も既視感がある」とされた。】
◆「さきがけ文学賞」の入選(第1席)には、第39回[2022年度]の方政雄(ぱん・じょんうん)さん、第40回[2023年度]の猪村勢司(いむらせいじ)さんと、2年連続で文校関係者が選ばれています。こちらの賞金は50万円。
(小原)
公開講座/昼・小説(エッセイ)入門講座(第1回)のZoom配信のご案内
公開講座/昼・小説(エッセイ)入門講座のZoom配信を視聴するためのZoomのURLは、以下のとおりです。
※事前にZoom受講料をお支払いいただいた方のみ、視聴可能です。
11月9日(土)15:00〜17:00
24年秋期《公開講座》昼・小説(エッセイ)入門講座(第1回)
Zoomミーティングに参加する(ミーティング ID: 889 2114 2912 )
https://us02web.zoom.us/j/88921142912
上記リンクをクリックしたあと、メールでお知らせ済みのパスコードを入力すると、視聴することができます。
なお、講座資料のPDFファイルは、下記リンクからダウンロードできます。
テキスト「自分にしか書けない事を書く」24年秋期用.pdf
テキスト「コンビニ人間」.pdf
閲覧パスワードは、Zoom視聴用のパスコードと同じです。
開始10分前から入室可能です。
Zoomのビデオレイアウト(画面表示)は「スピーカービュー(アクティブスピーカー)」でご覧ください。
当日の注意事項として以下の2点、ご協力をおねがいします。
1)講師から特に指示がない場合、視聴中はマイクをオフ(ミュート)にしておいてください。
2)視聴時の表示名は、文校に登録されているお名前、または視聴申込みの際のお名前にしておいてください。
* *
Zoom視聴方法(環境により表記、手順等が多少、異なる場合があります)
●パソコンの場合
1)ZoomのURLをクリックします
2)どちらかの方法で
a)Zoomアプリがインストールされている場合は、アプリが起動します
b)アプリがインストールされていない場合は、ダウンロード画面が表示されますが、「ブラウザから参加」をクリックすれば、インストールせずに参加することもできます
3)自分の表示名を入力して、「参加」をクリックします
4)次の画面で、パスコードを入力して、「ミーティングに参加する」をクリックします
5)ミーティング画面が開きますので、「コンピューターでオーディオに参加する」をクリックすると、入室できます
●スマホの場合
1)事前にZoomアプリ(Zoom Cloud Meetings)をインストールしておきます。iPhoneはAppStore、androidはGooglePlayで
2)ZoomのURLをタップすると、アプリが起動します
3)パスコードと自分の表示名を入力して、「OK」をタップすると、ミーティング画面が開きます
4)通知(アクセス)やカメラ、マイク等に関する確認メッセージが表示されたら、「許可」をタップします
5)オーディオ接続の画面で、「インターネットを使用した通話」「Wifiまたは携帯のデータ」「デバイスオーディオを介して通話」などをタップすると、入室できます
第26回小野十三郎賞贈呈式の≪第二部≫で四元康祐さん(詩人)が講演。演題は「コトの詩、モノの詩、ココロの詩<仮題>」。【入場無料。どなたでも参加できます】
11月16日(土)午後1時30分から、中之島フェスティバルタワー12階で、第26回小野十三郎(おの・とおざぶろう)賞の贈呈式がおこなわれます。主催は一般社団法人・大阪文学協会[大阪文学学校の運営母体]、共催は朝日新聞社。後援として、大阪府・大阪市・桃谷容子基金・澪標など。
その《第一部》の贈呈式では、東京都の和田まさ子(わだ・まさこ)さんの『途中の話』<思潮社>に詩集部門の第26回小野賞、愛知県の安智史(やす・さとし)さんの『萩原朔太郎と詩的言語の近代』<思潮社>に詩評論書部門の第26回小野賞が授与されます。お二人には、賞金30万円が贈られます。
『途中の話』(税込2,530円)と『萩原朔太郎と詩的言語の近代』(5,400円+税)は、思潮社のご協力を得て、贈呈式の会場受付で販売する予定です。
《第二部》では、小野賞の最終選考委員のお一人である四元康祐(よつもと・やすひろ)さんが「コトの詩、モノの詩、ココロの詩<仮題>」というタイトルで一時間ほど講演をおこないます。
小野十三郎さんは、1954年(昭和29年)創立時から91年まで大阪文学学校の校長を務められ、96年10月に93歳で逝去されるまで名誉校長でした。
11/16小野賞贈呈式には、大阪文学学校の秋の新入生、在校生も気軽に出席してください。贈呈式の日は、文校教室におけるクラスゼミや公開講座はありません。
●参照●24年9月20日・大阪文学学校ブログ【第26回小野十三郎賞(詩集部門、詩評論書部門)きまる。】
(小原)