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●新入生「ハガキ一枚」課題●・・・作品発表・第2弾【通教部・内田さん/通教部・佐々井サイジさん】

今秋の新入生54名のみなさんに提出をもとめている〈課題ハガキ〉の既着分の中から、11/12文校ブログで紹介した百武ひらりさん、ゆうゆうさんの作品に次ぐ第2弾として、内田さん(通教部/再入学)の「最近強く思うこと」と佐々井サイジさん(通教部)の「私の歩んできた道」を紹介します。
〈課題ハガキ〉の締切は、11月26日(土)必着です。提出作品は全て、「文校ニュース」に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
ハガキの代わりに、メールで送っていただいてもかまいません。 【小原】

        ☆       ☆ 
 最近強く思うこと   内田(通教・専科小説・石村c 大阪市)

 私は、人と話すことが苦手である。だからといって、人と話さないわけにはいかない。人は生きるために、いろんな人と関わり、話す必要がある。私は、少しでも人と話すことに対する苦手意識を克服するために、昨年から話し方教室に通っている。口の体操や早口言葉、滑舌の練習、人前でのスピーチの練習等をするために、教室に通っている。それでも、人と話すことが得意にはなっていない。私は、いくら練習しても、人と話すことが得意にならないように感じる。先日、就職支援事業で、コミュニケーションに関する講座を受講していた時、アドバイザーの先生が、「話すことが苦手という人は、書くことが得意である場合が多い。これからは、オンラインで人とやり取りすることもできるし、文字を書くことでのやりとりもコミュニケーションの一つとして捉えてよいのだ。」とアドバイスされていた。それから、私は少し肩の荷が下りた気がした。人と話すことが上手にならなければならない、というどこかで自分を苦しめていた気持ちは、話すことが苦手ならば文字を書くという手段で人に伝えればよいではないか、という気持ちに変わった。そのきっかけが、文字や文章を書くことだったのだ。そして、かねてから自分のなかにあった、再び文学学校において文章を学びたいという気持ちが強まっていった。再び文学学校において文章を学ぶことで、社会の中でより自分らしく生きることができるようになるかもしれない。そう強く思いながら、文学学校にこの文章を送っている。

        ☆       ☆ 
 私の歩んできた道「宣誓」
     佐々井サイジ(通教・本科小説・美月c 滋賀県草津市)

 2022年の12月末で会社を退職する。日本で1%もいない専業主夫になる。妻は育休中で子どもは8月に生まれたばかり。私は来年30歳。不安とわくわくが混ざり合っている。
 会社には感謝している。新卒から入社し、社会人としての振舞いや業績を上げる重要性を一から教わった。優秀ではなかったが役職をいただけた。この会社で働いたことがきっかけで妻にも出会えた。人見知りで女性慣れしていない私は、結婚に強く憧れつつ諦めていたので嬉しかった。さらには子どもも生まれた。愛おしい。ただそんな大切な二人を養っていかねばならないときに無職になる。
 でもせっかくなら夢に生きてみようと思った。大学生時代に挑戦した小説家への夢。長編小説を書いてすぐ挫折したけれど頭の中に残り続けた夢。幸い妻も応援してくれている。久々にその小説を読んでみたら意味不明な文章の羅列で顔が真っ赤になった。
 私はいわば退路を断った状態。貯金額から考えて何としても2年以内に小説家となり、文章でお金を稼げるようになると誓う。

宝塚市の44歳男性が、夜間部・西村クラス(火)へ入学! 中途入学ですので、学費の割引あり。

宝塚市の男性は、11月1日(火)に夜間部・西村クラスを一度見学されています。今夕「来週から入りたい」と電話がありましたので、オンラインで「入学申込書」を送ってもらいました。
そこには、【・作品を書いて、賞を獲りたいと思ったため ・文学を書くことに挑戦してみたいと思ったため】と、決意が書き込まれていました。

(小原)

【速報】方政雄さん(昼・津木林C)、第39回「さきがけ文学賞」受賞! 賞金50万円!

大阪文学学校昼間部・津木林クラスの方政雄(高琢基)さんが、2022年度・第39回「さきがけ文学賞」に入選しました。
11月14日(月)、その授賞式の記事と動画が「さきがけ」電子版に載っています。
https://www.sakigake.jp/news/article/20221114AK0006/

次は、第39回「さきがけ文学賞」の内容のサイトです。
https://www.sakigake.jp/special/2022/bungaku/article_01.jsp

方さんからは、次のようなメールが届いています。
「作品は、文学学校の“合評”でチューターのアドバイスをはじめ級友の皆さんから頂いた厳しくも温かい助言のおかげだと思っています。本当に感謝です。引き続き精進できればと念じています。」

(小原)

全国文芸誌『季刊文科』90号(22年冬季号)の“同人雑誌季評”において、『樹林』22年5月号(本誌)から島田菜穂子さん<文校修了生>、6月号(在校生作品特集号)から筒井透子さん<夜間部生>、7月号(通教部作品集)から衣奈響子さん<通教部生>、それぞれの小説が取り上げられる。その他、各々の所属する同人誌で発表した小説が取り上げられているのは、中野雅丈さん<文校修了生>と福岡路子さん<夜間部生>。

◎『季刊文科』〝同人雑誌季評〟欄の評者は、谷村順一さん。

◎筒井透子さんは夜間部・大西クラス、衣奈響子さんは通教部・飯田クラス、福岡路子さんは夜間部・青木クラスに在籍中。

◆『季刊文科』は、通販のアマゾンで買い求められます。

(小原)

新刊紹介★井垣厚子さん(文校修了生)『孫に伝えたい私の50年お節』(1,300円+税)/アマゾンで買えます。


《表紙カバー》


《奥付・著者プロフィール》

豊中市の井垣厚子さんは、2020年4月から1年間、大阪文学学校夜間部・本科小説・西村郁子クラスに在籍されていました。管理栄養士であるとともに、家族で立ち上げた写真館(フォト・C・スタジオ)のマネージャーとしても立ち働いています。

ソフトカバーのムック本『孫に伝えたい私の50年お節』(総80頁)では、井垣さん自身が50年間にわたって作り続けたお節料理を、その調理法などをまじえて全面的に紹介しています。
「昔からのお節」「基礎のお節」「お手軽お節」「手間かかるお節」「豪華お節」「子どもお節」――全部で43種類にのぼります。
本の中では、鮮やかでこまやかなカラー写真がふんだんに使われていますが、お節をつくりながら自分でカメラに収めたのだそうです。
本の巻末に、400字詰め30枚に及ぶ“ちょっと長いあとがき”があります。自身の生い立ちにはじまり、大学時代のこと、病院勤めのこと、胃全摘手術を受けたこと、短大や大学で栄養学・調理学を教えていたときのこと、55歳になって夫が写真館を立ち上げたこと、子ども3人のこと、そして写真館のお客さんと日頃どう接しているか、などがつづられています。

井垣さんが73歳のとき、文学学校に入ったのは、写真館をおとずれるお客さんのさまざまな思いや物語を文章にして残したい、ということからでした。
先日、この本を寄贈するために、久しぶりに文学学校にみえられたのですが、「こんな長い“あとがき”を書けたのは、文校のおかげです」とのことでした。

(小原)