【『文芸思潮』94号(25年冬号)】●田中信子さん(通教部・石村C)が第17回銀華文学賞・奨励賞を受賞●“全国同人雑誌評”欄で、竹田多惠子さん(昼間部・島田C)ら文校関係者の小説が多数取り上げられる。
40歳以上を対象にした第17回銀華文学賞(『文芸思潮』主催)には、194編の応募があったそうです。その中から、最優秀賞<1編>、優秀賞<6編>に次ぐ奨励賞<13編>に、大阪市の田中信子さん(大阪文学学校通教部研究科生)の小説「裸足のリナ」が選ばれました。同じ奨励賞に、大阪市の昼間部修了生・木下衣代さんの「ひずんだ道」も選ばれています。
さらに奨励賞に次ぐ佳作50編の中に、通教部・高橋Cの白川計子さん「ハシビロコウのキス」、通教部休学中の有汐明生さん「アレキサンドリアにないものは」、夜間部修了生の佐藤勉さん「涙がキラリ」が入っています。
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『文芸思潮』<アジア文化社発行>94号の“全国同人雑誌評”欄(評;殿芝千恵/森村和子/南﨑理沙)で取り上げられている文校生、休学生、文校修了生の小説は次のとおり。( )内は同人誌名と号数。
【現役文校生】
◎竹田多惠子「バーキンがナース服でオムライス」(文の鳥・6号)
◎竹田多惠子「ふとん」(文の鳥・6号)
【夜間部休学生】
◎真名波田キリ「確かにここにいた僕は」(星座盤・18号)
◎田中さるまる「フェイク!」(ココドコ・5号)
【修了生】
◎有瀬尚憲「人吉・球磨川開拓団物語」(雑記囃子・29号)
◎華村立夏「宮子さんの夏」(雑記囃子・29号)
◎三上弥栄「高木さんと山路さん」(星座盤・18号)
◎麦生郁「結婚の条件」(星座盤・18号)
◎諸さやか「日が昇るのが、見えたから」(六伽士花史・4号)
◎朝倉昴「丸子の槍」(六伽士花史・4号)
◎福田純二「高望王と淑子姫」(六伽士花史・4号)
◎中野雅丈「其(その)高不可測(たかさはかるべからず)」(組香・9号)
◎阿部野喫茶店「私はここにいる」(あべの文学・38号)
(小原)
【1/16毎日新聞・四国版】入江達宏さん(鳥取県/文校通教部5年生)が大きく取り上げられる。◆入江さんは昨年6月、第50回部落解放文学賞《記録・表現部門》を受賞している。
鳥取県八頭郡の入江達宏(いりえ・たつひろ)さんは、2020年4月に大阪文学学校通教部/エッセイ・ノンフィクション/音谷クラスに入学して以来、ずっと同クラスで作品を書き続けています。昨年6月には、自身の体験をつづった「人生のパスポート」で、第50回部落解放文学賞(主催/部落解放文学賞実行委員会)を受賞しています。
年4回催される通教部スクーリングには、Zoom参加が一度ありましたが、
この5年間皆勤です。
時にJRを利用することもありますが、ほとんどの回、高速バスに乗って大阪へやって来ています。どちらでも、乗車時間は2時間半前後です。DoorToDoorではさらに1時間弱プラスです。
(小原)
【2月22日(土)】朝井まかてさん(文校出身の直木賞作家)の“よみうり読書サロン”――初めての現代小説「約束」<9枚>について語る。★お申し込みは急いでください。
昨夜(1/22)、大阪文学協会の定例理事会が開かれる。理事7名全員出席(うちZoomから2名)★来期(25年春期)の組会・講座などについて議論し策定。
昨夜(水)、午後6時40分から9時30分まで、文校の一室で一般社団法人・大阪文学協会(大阪文学学校の運営母体)の定例理事会がもたれました。
教室出席は、葉山郁生(協会代表理事)、平野千景、美月麻希、中塚鞠子、小原政幸(文校事務局長)の5名の理事。細見和之(文校校長)、津木林洋の2名の理事は自宅からリモート(Zoom)出席。真銅孝(文校事務局員)もオブザーバー参加。
2010年2月から理事を務めてこられた中塚鞠子さんにとって、最後の理事会になりました。中塚さんは、この3月で昼間部チューターも退任されます。中塚さんが担当されていた昼間部/詩・エッセイクラス(木曜)は、近藤久也さん[公開/昼・詩入門講座を担当]が引き継ぎます。
◆定例理事会では、今期(24年秋期)の進行状況、12月末での会計収支、来期(25年春期)の組会・講座、『樹林』本誌や小野十三郎賞などについて討議しました。その詳細については、いずれ「文校ブログ」「文校ニュース」等でお知らせします。
(小原)
《4/6開講の春期新入生9人目》●高校のときから小説を書いてきた奈良県の38歳男性が、昼間部・小説クラス(土曜)へ!
◎奈良県天理市の男性の「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【私は高校生の頃から小説を書き始めました。
現在に至るまでに幾つかの文学賞に応募してきましたが、これまでいずれかの文学賞を頂戴したことはございません。
挫折を味わうたび、幾度となく心が折れる場面がございました。しかしその度に実感するのは、「自分には物語を作ることしか出来ない」「物語を紡ぐことが何よりも好きなのだ」という事実でした。
趣味として小説を執筆し続けることも出来るかと思いますが、やはり小説を嗜む者として、より多くの方の心に訴えかけられるような物語を手掛けたいと考えております。
それゆえ、いま一度勉強し直す意味も込めて入校を決心するに至りました。
書きたいテーマとしてはファンタジーを背景に、世の中を風刺するような物語を執筆したいと考えております。
目指したい賞としては、日本ファンタジーノベル大賞をはじめ、ライトノベルなども対象とする文学賞を第一目標に据え、小説を執筆していきたいと考えております。】
◎“影響を受けた作品・作家”欄には、【十二国記/小野不由美 夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦 ヴァイオレット・エヴァーガーデン/暁佳奈】と3冊があげられています。
◎“募集を何で知りましたか”欄には、【関西で小説執筆や文学に関する学びを得られる場所を探す中、ネットにて大阪文学学校を見つけるに至りました。その後、S N S等で情報を調べさせて頂き、入校を決意するに至りました。】と。
(小原)