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《6/14》第40回太宰治賞贈呈式。市街地ギャオさん(大阪文学学校生)に、表彰状・正賞(記念品)・副賞(100万円)が贈られる。★≪6/21≫市街地さんの受賞作「メメントラブドール」が収めれれているムック本『太宰治賞2024』が、筑摩書房から発売開始!


【前列は、中央の市街地さんをはさんで左から、津村記久子、中島京子、荒川洋治、奥泉光の選考委員四氏《三鷹市のHPより》】


【6/21から本屋に並んでいるムック本『太宰治賞2024』(筑摩書房/1,000円+税)】


【ムック本『太宰治賞2024』の<目次>】

すでに、「文校ブログ」(5/11付)や「文校ニュース」(6/15号)でお知らせしてありますが、文校生・市街地ギャオ(しがいちぎゃお)さんの小説「メメントラブドール」(161枚)が、5月10日の最終選考会で第40回太宰治賞に選ばれました。
6月14日、東京でおこなわれた太宰賞贈呈式には、文校からも日比谷花壇を通じて値の張る“スタンド花”を届けました。その贈呈式の模様は、太宰賞を筑摩書房とともに共同主催している三鷹市のHPで報告されていて、奥泉光さんの“選評”や市街地さんの“受賞挨拶”が載っています。

◆現在休学中の市街地ギャオさん(大阪市/31歳)は、23年4月から24年3月まで昼間部・大西智子クラスに在籍されています。大西Cへは再入学でそれ以前、18年4月から19年3月までは夜間部・小原政幸Cで、衿さやかさん(現在は昼・津木林洋C在籍)などと切磋琢磨していました。
なお、衿さんは招待されて、東京の太宰賞贈呈式に臨席しています。

◆文学学校生および文校修了生からは過去に3人、太宰治賞の受賞者が出ています。第14回(1978年)の福本武久さん、・・・《79年から98年まで中断》・・・第18回(2002年)の小川内初枝さん、第19回(03年)の小林ゆりさんで、いずれの受賞作も筑摩書房から単行本化されています。
さらに、受賞には至りませんでしたが、太宰治賞の最終候補4作に選ばれた文校修了生が二人います。第31回(15年)の稲葉祥子さんと第36回(20年)のにゃんしーさんです。

(小原)

【6/14<金>】=17年間を締めくくる、夏当紀子チューターの最後のクラスゼミに19名。【6/16<日>】=夏当チューター“退任お祝い会”に新旧の受け持ちクラス生が58名集う。【6/21<金>】=夏当さんに代わり、昼・金曜日・本科小説クラスを平野千景チューターが担当。


【6/14<金>】夏当紀子さん《白ボードの前》は、1985年に文校・通教部を修了し、2007年10月から昼間部・小説クラスのチューターを17年間継続して務めてこられました。しかしながら、ご家庭の事情で、惜しまれながら、学期の途中のこの日で退任ということになりました。最後のクラスゼミ(作品合評会)には、夏当クラス出身の在校生や修了生もおしかけてきて、第1教室は19名と満杯になりました。午後2時から、延々6時少し前まで。


【6/16<日>】① 夏当さんが17年間に受け持った学生は200名を超えています。最近1年半の間に夏当クラス生だった4名(間瀬翠・知念漂風・黒田サリュー・城竜二さん)が発起人となり、文校事務局から宛先を教えてもらった約200名に出欠を問う往復はがきを送付しました。そのうち58名が、文校教室での“退任お祝い会”(会費;2千円)に参席してくれました。


【6/16<日>】② “退任お祝い会”の最後のほうで、記念品(万年筆)と花束を贈呈された夏当さん
。その後、夏当さんからあいさつがありました。「私は、女性として抑圧されたことを原点においてきました。皆さんも、自分のこだわりを見つめて書いていってほしい」、「私はこれからも頑張って書きます。頑張って生きていきます」と締めくくりました。
その10分ほどのあいさつの後、夏当さんは各テーブルをまわり、自宅で娘さん・お孫さんと3人で焼いてきたというクッキーを参席者全員に配られました。


【6/16<日>】③ 夏当さん《前列中央で花束を抱える》を囲んで全員で記念撮影。
新旧のクラス生5名に、前に出てマイクを通し「夏当チューターとの思い出」を語っていただきましたが、中には涙があふれる人もいました。また発起人のアイデアで、飲食の合い間、各テーブルごとに夏当さんのすわっているところまで移動してもらい、囲みの懇談をしてもらいました。ですので、全員が一言でも夏当さんと話すことができたと思います。


【6/21<金>】=今日から夏当さんに代わり、昼・金曜日・本科小説クラスを平野千景チューター《左から3人目》が担当。教室5名、三重県津市からZoom1名。

(小原)

かつて大阪文学学校で学んだことのある、岩手の詩人・小原麗子さん(89歳)が、6/19朝日新聞・夕刊で大きく紹介されました!

僕は鹿児島出身で<こはら>、岩手の大詩人・小原麗子さんは<おばら>。小原さんが、かつて文校にいらっしゃったことは、文校の何かの印刷物で知っていた。上の朝日新聞の記事をとても興味深く読んだのでこの際、文校内のいろんなところの書棚をひっかき回してみた。

文校の大先輩・田辺聖子さんが、第50回芥川賞を受賞したのは1964年(昭和39)1月。小原麗子さんは、その年の3月に入学されているようである。在籍期間は、1年か?
現在、文校が出している月刊文芸誌『樹林』の通巻ナンバーは、最近の7月号で704号。その前身として、1963年8月創刊の『新文学』(1~172号)と『文学学校』(173~233号)がある。創刊当時は月間ではなかったようで、『新文学』第4号は64年12月に発行されている。その第4号に、小原さんの詩「秋・呪」が載っている。〔ちなみに『新文学』創刊号には、芥川賞をとる前の田辺さんが3ページに及ぶエッセイを寄せている。〕
小原さんの「秋・呪」は、当時大阪文学学校校長だった小野十三郎編になる『大阪文学学校詩集』(1968年10月刊)に収録されている。その詩集は、文校創立(1954年7月)から約14年間に及ぶあまたの在校生たちが書いた作品群の中から64編が厳選されて成ったものである。
なお小原さんの詩は、『樹林』1985年1・2月合併号(通巻238号)の“詩作品特集”の中にも見出すことができた。タイトル「消し忘れた母の声――マオどりこ伝説」。おそらく、他の号にも載っているのだろうが・・・。  【文校事務局・小原】


【小野十三郎編『大阪文学学校詩集』(1968年10月刊)の表紙カバー】


【『大阪文学学校詩集』表紙カバーの折り返し】
◎憲法学者の末川博さんは当時、立命館大学総長
◎作家の野間宏さんには、『暗い絵』『青年の環』など

23日(日)通教部スクーリング(およびプレ・スク)に86名出席予定(うちZoom13名)。遠来組は、沖縄(石垣島)、鹿児島、長崎、福岡3名、島根(出雲市)、鳥取、岡山2名、愛媛、徳島2名、福井、岐阜(各務原市)、愛知4名、静岡、長野(諏訪市)、新潟(魚沼市)、神奈川、東京2名、栃木(足利市)、茨城(水戸市)、福島(いわき市)、岩手(奥州市)など。★文校入学検討のために、一般の方もスクーリングを見学(Zoom可)できます。

今度の6月通教部スクーリングは、前回3月のときの65名(ほかにZoom参加12名)から10名近く増えそうです。“出欠ハガキ”によると今のところ、前段のプレ・スク<22日午後~23日午前>のみの人も含めて全国各地から73名が来校予定です。
ほかにZoom参加が、熊本2名、大分、鳥取、兵庫、静岡2名、神奈川、東京、青森、北海道3名の計13名。

◎スクーリングを欠席される方は、『樹林』7月号(通教部作品集)掲載作についての感想(コメント)をメールかFAXでぜひ文校事務局まで届けてください。その感想は、スクーリング当日、掲載者およびチューターにお渡しします。掲載者が欠席の場合は後日、掲載者あて郵送します。
スクーリングの合評において口頭で作品批評する代わりに、またクラス員やチューターと密なつながりをつくっていくために、ぜひ感想を寄せてください。
自クラスの掲載全作ではなく、1編だけの感想でもかまいません。
他クラスの作品への感想も歓迎します。

◆通教部スクーリングの見学を希望される方はご一報ください。当日の12時30分少し前に、直接大阪文学学校までお越しください。できれば、見学予約の連絡をいただきたいですが、予約なしでもかまいません。
スクーリングの合評テキストになる『樹林』7月号(通教部作品集)をお持ちでない方には、当日受付でお渡しします。
また、Zoomでも見学することができます。ご希望の方はその旨、連絡ください。Zoom招待状をお送りします。

(小原)

23日(日)通教部スクーリングのクラス分け≪部屋割≫ ◆計8クラス(美月・塚田・谷口/大沢・若林/冨上/菅野/音谷C)でZoom併用 ★文校入学検討のために、一般の方もスクーリングを見学(Zoom可)できます。連絡いただければ、スクーリングのテキストをお送りします。

通教部の春期第1回スクーリングは4日後です。
【全体講義】【担当講師紹介(本科/各2分)】【合評会(クラス別)】【交流会】それぞれをおこないます。
◎文校教室での【全体講義(PM0:35~)】は、細見和之・文校校長による≪作者は何点取れるかな?――灘中の入試問題に採用されて――≫です。実際の入試問題は、「文校ニュース」6月15日号18面に載っています。
◎【合評会(クラス別)(PM1:30~)】のあと、文校教室で持たれる【交流会(PM5~)】では、ビール・ドリンクに加え、お寿司やつまみを事務局で準備します。合評会で外に出たクラスも、また文校に戻ってきてください。

◆文校教室に立ち寄らず直接、『樹林』7月号(通教部作品集)に載った作品の【合評会】会場に向かわれてもかまいませんが、その前に文校のビル1階・エレベーターホールで受付を済ませてください。待機している事務局員が、①合評会の会場案内、②出欠ハガキから採録した“メッセージ特集”、③新入生「課題ハガキ」文集(通教生のみ)を配布します。

◆【合評会】の会場は文校教室だけでなく、近くの公共施設の貸し教室も使って、4名から一番多いところで15名に分散します。全体で教室参加72名、Zoom10名です。各クラスの教室は、以下のとおりです。( )内は出席予定者数。

【大阪文学学校教室】
Zoom(オンライン)を併用します。クラス生で参加希望者は事前に文校事務局へメールをください。Zoom招待状を送ります。
《第1教室》大沢+若林〈合同〉クラス(6+Zoom5)
《第2・3教室》美月+塚田+谷口〈合同〉クラス(13+Zoom2)
《図書室》冨上クラス(4+Zoom1)

【大阪府社会福祉会館】●文校の近くです
《203》飯田クラス(7)
《402》音谷クラス(15+Zoom1)●Zoom併用
《404》菅野クラス(8+Zoom1)●Zoom併用
《406》石村クラス(7)
《407》平居クラス(4)
《502》高橋クラス(9)

◆合同で【合評会】をおこなうクラスの方は、テキストになる『樹林』7月号(通教部作品集)は、自分のクラスだけではなく、いっしょになるクラスの作品も読んできてください。

★スクーリングの見学を希望される一般の方は、電話などで事前連絡をお願いします。とくに、Zoom見学の方は、メールをください。Zoom招待状をお送りしますので。

(小原)