文校ブログ

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かつて大阪文学学校で学んだことのある、岩手の詩人・小原麗子さん(89歳)が、6/19朝日新聞・夕刊で大きく紹介されました!

僕は鹿児島出身で<こはら>、岩手の大詩人・小原麗子さんは<おばら>。小原さんが、かつて文校にいらっしゃったことは、文校の何かの印刷物で知っていた。上の朝日新聞の記事をとても興味深く読んだのでこの際、文校内のいろんなところの書棚をひっかき回してみた。

文校の大先輩・田辺聖子さんが、第50回芥川賞を受賞したのは1964年(昭和39)1月。小原麗子さんは、その年の3月に入学されているようである。在籍期間は、1年か?
現在、文校が出している月刊文芸誌『樹林』の通巻ナンバーは、最近の7月号で704号。その前身として、1963年8月創刊の『新文学』(1~172号)と『文学学校』(173~233号)がある。創刊当時は月間ではなかったようで、『新文学』第4号は64年12月に発行されている。その第4号に、小原さんの詩「秋・呪」が載っている。〔ちなみに『新文学』創刊号には、芥川賞をとる前の田辺さんが3ページに及ぶエッセイを寄せている。〕
小原さんの「秋・呪」は、当時大阪文学学校校長だった小野十三郎編になる『大阪文学学校詩集』(1968年10月刊)に収録されている。その詩集は、文校創立(1954年7月)から約14年間に及ぶあまたの在校生たちが書いた作品群の中から64編が厳選されて成ったものである。
なお小原さんの詩は、『樹林』1985年1・2月合併号(通巻238号)の“詩作品特集”の中にも見出すことができた。タイトル「消し忘れた母の声――マオどりこ伝説」。おそらく、他の号にも載っているのだろうが・・・。  【文校事務局・小原】


【小野十三郎編『大阪文学学校詩集』(1968年10月刊)の表紙カバー】


【『大阪文学学校詩集』表紙カバーの折り返し】
◎憲法学者の末川博さんは当時、立命館大学総長
◎作家の野間宏さんには、『暗い絵』『青年の環』など