文校ブログ

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☆新刊紹介★水田賢一さん<文校・昼間部生>第一詩集『南京虫(なんきんむし)』(澪標/1,760円)

神戸市の水田賢一さんは、2020年4月に大阪文学学校・昼間部詩/エッセイ・中塚クラスに入学し現在も同クラスに在籍中です。
最近刊行した第一詩集『南京虫(なんきんむし)』に収められている詩50篇の中には、第42回(2,021年度)大阪文学学校賞<詩部門>奨励賞受賞作など月刊文芸誌『樹林』に載った詩、選ばれて「神戸新聞」の文芸欄に載った詩などもあります。
なお詩集の表紙画は、二人のお孫さん(5歳・3歳)の手に成るものです。

文校入学前の2019年6月に、水田さんが刊行した『ステージⅣbからの脱出 膵臓がん・私の雑記帳』(文芸社/1200円+税)はよく売れて、『週刊現代』21年11月13・20日合併号でも大きく取り上げられました。21年11月19日・文校ブログ参照。

詩集『南京虫』の“あとがき”には次のように記されています。一部抜粋。
【母のことは、憶えているうちに書いておかなければ、という思いで書いてきました。母のことというのはつまり自分のことなのです。嬉しかったこと、辛かったこと様々ですが、これらのことは自分の子どもたち、そして孫たちにも遺しておかなければとも思います。「南京虫(なんきんむし)」の三十篇です。書かなくてもよいことまで書いているかもしれません。母が生きていれば叱られそうですが、でも書いてしまいました。

 私は六十歳をちょっと過ぎたころに、大きな病を得ました。五年生存率が1.4パーセントという困難でしたが、名医に巡り会えて命を救われたのです。助けられた命は大事にしなければならないと強く思いますし、この経験は皆さんにぜひお伝えしなければと、義務のようにも思っています。・・・・・・(中略)・・・・・・「生きものの総数」としてまとめました。後半の二十篇です。】

(小原)