『樹林』在特号(24年6月号)所収の小村詩穂子さん<24年9月まで文校夜間部生>の小説「青」が、《第5回文芸思潮新人賞》の奨励賞に選ばれ、『文芸思潮』94号に掲載される。
小村詩穂子さんは2023年4月、大阪文学学校に入学。昼間部・大西クラスに1年間、その後夜間部・大西クラスに移り半年在籍。そのときは大阪市在住でしたが、現在はマレーシア住まい。
このたび文芸思潮新人賞の奨励賞を受賞した小村さんの小説「青」(30枚)はもともと、選ばれて『樹林』在校生作品特集号(24年6月号)に載っていました。この賞は、50枚まで、39歳以下、同人誌に掲載された作品でも応募可、ということだったので、小村さんは「青」を応募したのだそうです。
今回の文芸思潮新人賞には、39編の応募があり、最優秀賞・優秀賞ともに該当作なしで、トップは奨励賞に選ばれた小村さんともう一人の作品でした。
マレーシアからとどいた小村さんの“受賞報告”のメールには、「また良い報告ができるようマイペースながら書き続けていければと思っています。」と添えられていました。
小村さんの「青」は、昨年末に発売されたアジア文化社発行『文芸思潮』94号(25年冬号)に全文掲載されています。『文芸思潮』94号は、ネットでアマゾンから買い求められます(1300円+税)。
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以下に、『文芸思潮』94号から、関連する箇所を抜粋します。
《小村さんの写真とプロフィール》
今回の銀華文学賞の選考委員は、大高雅博さん、五十嵐勉さん、小浜清志さん、八覚正大さんの四氏でした。そのうち、五十嵐さんと八覚さんの「青」にかかわる選評を抜き出しました。
●五十嵐さんの選評●
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近年で、『樹林』在校生作品特集号の掲載作が賞をとったケースがもう一例あります。『樹林』在特号(23年11月号)に載っていた康玲子(カン・ヨンジャ)さんの小説「ウンチョル先生」が昨年の5月、第50回部落解放文学賞(賞金20万円)を受賞しています。この賞も、同人誌に既発表作品の応募もOKでした。
京都市の康さんは、昼間部・研究科・伊藤クラスに在籍中。
(小原)