《春期新入生11人目》●大阪府の57歳男性が、2年半ぶりに再入学。昼間部・専科小説・津木林クラス(土曜)へ通うことに。
◎大阪府枚方市の男性はかつて、2020年10月から23年9月まで夜間部に在籍していました。今回の「入学申込書」中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄を紹介します。
【再入学である。再入学なのでクラスの雰囲気や学生委員会の活動等、文校の一通りのことは知っているつもりである。以前在籍していた頃は、作品を出してもボコボコに言われるだけで、「こんなの、やってられない」と思いながらも何とか専科修了まで進んだ。で、「自分には文学の才能がない」と白旗を揚げてリタイアしたのだが、文校から離れてみると、気は軽くなったのに力が抜けて何もやる気がしない。「文学は孤独な作業だ」と自分で自分を慰めつつ何か書こうにもすぐ投げ出してしまう。文学を続けるための何かが足りない。以前と違って体力的経済的に少々ゆとりが出てきて思ったことは、「文校に復帰しよう」だった。
文校側で準備しているジャンル(小説・詩・エッセイ・ノンフィクション)とは違うが、小説クラスに所属し、戯曲を書いてみようと思う。「対話」こそが人間を人間たらしめ、自分を自分たらしめると思うのだ。】
◎“影響を受けた作家”欄には、【坂口安吾、ゲーテ、原田宗典、中島義道、江國香織、山田詠美】の名前があがっています。
(小原)