☆新刊紹介★河内隆雨さん(文校修了生)小説集『子どもの三部作 隣人/バーサス/学校の森』<アメージング出版/238頁/1,720円+税>
兵庫県の河内隆雨(こうち・りゅうう)さんは、2012年10月から18年9月まで、休学期間をはさみながら大阪文学学校・昼間部に在籍されています。
在籍中から、文校系の同人誌『あべの文学』、『文の鳥』の2誌に加わり、小説を発表しています。
18年2月発行の『あべの文学』26号で発表した小説「隣人」(100枚)が
文芸思潮社の主催する第12回全国同人雑誌最優秀賞のなかの“河林満賞”<第2席>に選ばれています。賞金5万円。
○2018年12月19日・文校ブログ参照
○2019年1月12日・文校ブログ(大阪日日新聞の記事)参照
上述の「隣人」も含めて、河内さんがこのたび刊行した小説集『子どもの三部作 隣人/バーサス/学校の森』は、“あとがき”において、『今回の三作はいずれも子どもを取り扱ったものである。「隣人」は大阪で起こったネグレクト事件を参考にした。・・・『バーサス』は戸籍のない子どもを取り扱った。・・・「学校の森」はいじめ問題に挑戦してみた。』と、創作意図があかされています。
また、献本に際して挟まれていた挨拶状は、『偶然子どもがテーマの作品集となりました。子どもが幸せであればその社会は素晴らしいと言えるでしょう』と結ばれていました。
(小原)