新刊紹介☆昼間部新入生・曳野依子さん編『蘭夕鷹 作品集』
曳野依子(ひきの・よりこ)さんは、今春の新入生で昼間部・佐久間クラスに在籍。曳野さんが編集した『蘭夕鷹(らん・ゆたか)作品集』(私家版)には、昨年11月に66歳で病没された夫・蘭さんの小説3編、評論1編のほかに絵画<夫婦展>も収められています。表紙絵は、蘭さんの描いたもの。
曳野さんの書かれた「あとがき」の一節を、次に紹介します。
―――(亡くなる前)夫が(病院の)ベッドの上で私に言った言葉が「もっと作品を書いて本を出したい」でした。私はその言葉が忘れられません。私は夫の夢を叶えたいと思い、遺された作品をまとめて本を作ることにしました。文学のことはよく分かりませんが、一生懸命勉強して私もいつか作品集を出版し、夫の供養にしたいと思っています。なお、油絵については夫婦展の約束をしていましたので、わずかな数の絵ですが私の絵と合わせて紙上の夫婦展をすることにしました。―――
(小原)