無念! 木下昌輝さん、直木賞(3度目のノミネート)受賞ならず!
木下昌輝さん(文校修了生)の時代小説『宇喜多の楽土』(文藝春秋)がノミネートされていた第159回直木三十五賞の選考会が、今夕5時から東京でおこなわれました。
木下さん不在のなかでしたが、6時半から文校で、木下さんの受賞という「朗報を待つ会」を開きました。参加したのは、 木下さんの文校時代(2010年10月から14年3月まで在籍)の一時期、担当チューターだった津木林さん、文校のクラスで木下さんと一緒だった在校生や修了生、木下さんとは面識のない入学年度の若い在校生、事務局の小原など、1年前の「待つ会」を3名上回る14名。
文校教室でネットの“ニコニコ動画”を、スクーリンに拡大して見守りました【写真】。直木賞および芥川賞の選考の様子(スタジオでの批評家たちの予想、受賞発表)が中継されていたからです。
教室の机の上には、3年半前の木下さんのノミネート作『宇喜多の捨て嫁』(文藝春秋)、1年前のノミネート作『敵の名は、宮本武蔵』(KADOKAWA)のほかにも、木下さんが在籍時に書いた小説やエッセイの載った文校機関誌『樹林』が4冊。
7時前、受賞会見場の掲示板に芥川賞、次いで7時40分前、直木賞受賞の名前と著書名が貼り出されましたが、木下さんの名前と『宇喜多の楽土』ではありませんでした。教室の皆から、アアーという無念の嘆声が漏れました。しごく残念無念な結果に終わりました。(今回直木賞を受賞された島本理生さんは、2015年11月28日、特別講座に来校されています。『樹林』16年5月号に講演録)
いま、東京にいる木下昌輝さん、ほんとうにご苦労さまでした。お疲れさまでした。
さらに精進されて、1年後か2年後には必ずや、悲願の直木賞をつかみとってください。応援しています。
文校生の皆さん! まだ『宇喜多の楽土』を読んでいない方はぜひ読んで、どこが優れているのか、自分なりに研究し、自分の作品に生かしてください。
(小原)