祝☆石井渉さん(昼・津木林c)第53回北日本文学賞・選奨を受賞
昼間部・津木林クラス在籍の石井渉さんの小説「ピカドンと天使と曼珠沙華」が、宮本輝氏選「第53回北日本文学賞」(主催;北日本新聞社)の選奨に選ばれました。国内外からの応募1063編の中で、2等賞。賞金30万円。
石井さんの受賞作「ピカドンと天使と曼珠沙華」(30枚)は、2月11日(月・休)午前9時から富山シティエフエムでラジオ朗読されます。
下の引用は、北日本新聞ウェブから。
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選奨・石井渉さん
いしい・わたる 1938年広島市生まれ。広島の爆心地近くで被爆し、小中学校は通えなかった。ジャズミュージシャン。現在、大阪文学学校に通っている。
広島の爆心地近くで被爆し、大やけどを負った実体験が受賞作の下敷きになっている。現在80歳。戦後74年たつ今も後遺症で強烈なかゆみに襲われる。「戦争はまだ終わっていない。原爆の恐ろしさを、生きているうちに伝えなければ」との強い思いが筆を走らせた。
「ピカドンと天使と曼珠沙華」は、原爆で家族を失った浮浪児たちの姿を描いた。主人公は自らがモデル。物語に象徴的な存在として登場する、背中に割れたステンドグラスが刺さった少年をはじめ、多くのエピソードが実話という。
若い人にも読んでもらいたいと、惨状を伝える描写は極力抑えた。どこか明るくも感じる主人公の語り口が逆に悲惨さを際立たせる。
戦争の影響で、小中学校に通えなかった。本格的な読み書きを学んだのは65歳で、大阪文学学校に入学してからだという。全国公募の文学賞への挑戦は今回が初めて。寝る間を惜しんで書き続けてきた。
「小説に出会って人生が変わった。選奨受賞を励みに、今後は長編にも挑戦したい」とさらなる意欲を見せた。
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大阪文学学校の修了生で、53回を数える「北日本文学賞」(1等賞)に入賞された方は過去に、2人います。
◎第4回(1969年度)・・・山村睦さん・作品名「大鹿」 ◎第40回(2005年度)・・・飛田一歩さん・作品名「最後の姿」
2等賞にあたる選奨に選ばれた方は、3名います。
◎第36回(2001年度)・・・吉澤薫さん・作品名「空を仰ぐ」 ◎第40回(2005年度)・・・藤岡陽子さん・作品名「結い言(ゆいごん)」 ◎第49回(2014年度)・・・三原てつをさん(昼・津木林c在籍中)・作品名「空の味」
(小原)