16日(土)・・・菜の花忌/朝井まかてさんに第22回司馬遼太郎賞が贈賞される
2月16日(土)文校から地下鉄でひと駅の谷四にあるNHK大阪ホールに初めておもむいた。司馬遼太郎さんをしのぶ“菜の花忌”があり、その第一部で第22回司馬賞が文校修了生の朝井まかてさんに授与されるからだった。ちなみに第二部は、司馬さんの忍者の世界を扱った『梟(ふくろう)の城』をめぐる熱のこもった2時間のシンポジウム。その模様は、4月13日(土)NHK・Eテレで放映されるとのこと。
ハガキ抽選でチケットを手に入れた満席の千三百人(文校の人とは会わなかったが、鹿児島からやって来ていた高校のときの同級生に会った)を前にして、朝井さんはいつも通り気配りの人だった。
持ち時間10分ほどの受賞スピーチで、受賞作『悪玉伝』にはわずかしか触れず、司馬さんがこのみ、当日舞台に千本も飾られていた菜の花について多く語った。子供時分、菜の花畑に潜り込み黄色い花の間から青空をのぞいていたこととか、実在した『悪玉伝』の主人公が京での遊蕩のために舟で行き帰りした江戸中期の淀川べりには菜の花が咲き乱れていたであろうとか。
朝井さんを囲む2次会は、梅田の世界のビールをそろえているという触れ込みの店であり、こちらにも参加させてもらった。東京の出版社、各地のの新聞記者、上記シンポのパネラー2名、関西在住の主にエンタメ系の作家10名ほどで総勢50名。「松竹座の舞台の打ち上げ」があったために、文校修了生・木下昌輝さんは遅れて駆けつけてきた。
【写真】は、2次会であいさつする朝井まかてさん。
(小原)