新入生へのハガキ一枚の課題【できればメールで】
今秋の新入生は今のところ42名(夜16、昼13、通教13)。昼間部・夜間部の新入生の皆さんには、以下のような案内チラシと所定の〈課題ハガキ〉を組会のとき配ってあります。通教部の新入生へは、郵送してあります。
提出分は全て、「文校ニュース」に載せます。
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「新入生の皆さんへの課題」
次の六つのタイトルのうちからひとつを選び、所定のハガキ一枚に400字~600字ほどで書いて〈ワープロ・パソコン可〉事務局まで持参するか郵送してください。
ハガキのかわりに、メールで送っていただいてもかまいません。
e-mail. staff@osaka-bungaku.or.jp
冒頭にタイトル・氏名〈ペンネーム可〉・所属クラスを入れてください。
締切は11月25日(月)必着とします。
提出作品は全て、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
・私のふるさと ・文学学校入学にあたって ・私を売り込みます
・私の歩んできた道 ・私だけのもの ・最近強く思うこと
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今日までに10数名の方から届いているのですが、その中から、小谷希絵さん(通教部)の「最近強く思うこと」を紹介します。 (小原)
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昨年、大好きだったおばあちゃんが死んだ。その5年前には、同じく大好きだったおじいちゃんが死んだ。私は幸福にもそれまで両祖父母は健在で、それが初めての身近な死だった。おじいちゃんが亡くなってからおばあちゃんが亡くなる間に、私は結婚して子供を授かった。否応なく、生や死について考えることが増えた。とある番組で、安楽死を選んで自死する人の密着をしていた。それを見て初めて「人には死に方すら選ぶ自由があるのだ」と思った。幸せながらも日々摩耗していく子育ての中で、ことさら自由という言葉は輝いて見えた。生きていて、ましてや生の塊のような赤ん坊を目の前にして、自分の死を考えることはとても難しい。しかし、祖母の死や、安楽死の番組を見る中で《人生》というものを真剣に考えてみたいと思った。
まだ母親神話は続いているのか、子育てをしていく中での違和感もそれに拍車をかけた。周りの母親たちは一様に『良い母親』になろうとし、『子供のため』に生きているように見えた。子供がいても自由を求めることはまるで禁忌されているかのようだったし、そこには《自分の人生》なんてものはないように見えた。あったとしても《子供を内包した人生》であるようだった。
子供を迎えに行く前の夕焼けを見ながら、私は思った。自分の人生を生きよう。やりたかったことをやろう。どんな結果とかそんなのどうでもいい。やりたいことをやる。それで、それだけでいいのだ。