新刊紹介☆咲沢くれはさん(文校修了生)/第40回小説推理新人賞受賞作をふくむ小説集『五年後に』(双葉社/1500円+税)
先週土曜日(20日)昼すぎ、「私、誰か分かる?」とひょっこり事務局をたずねてきた女性がありました。「分からんわ。その黒マスクを外してみてや」と僕は返しました。見覚えのある顔があらわれました。と同時に、声もよみがえってきました。15年ほど前に文校にいたということだったので、過去の学籍簿にあたってみました。出てきたそれによると、2002年10月から1年間夜間部(飯塚クラス)に在籍、その後1年間休学ということでした。
職業遍歴などいろいろ話する中で飛び出したのが、文校学生委員会委員長歴(『入学案内書』03年10月号に、本名で顔写真入)、『樹林』“秀作の樹・個性の花”欄掲載歴(03年11月号に小説「掌のぬくもり」)。どちらも事務局の書棚からすぐ出てきました。
咲沢くれは(ペンネーム)さんの文校訪問の目的は、双葉社から小説集『五年後に』(1500円+税)が最近刊行され本屋に出回っているということの報告。初耳でしたが、2年前に第40回小説推理新人賞(双葉社主催/賞金100万円/応募総数275編)を受賞しているのでした。その受賞作「五年後に」を、収載にあたって加筆して67枚を80枚にし、表題作にしていました。
(小原)