2人目の22年春期新入生は、文校生“空白県”の島根県から。出雲市の66歳男性が通教部・小説クラスへ。
島根県出雲市の男性は、10数年前に『文藝春秋』に載っていた文校の広告をみて、資料を請求したことがあったそうです。
【たしかに以前は、『文藝春秋』の年2度の芥川賞発表号に3分の1ページ広告を打っていました。1回につき30万円出して】
その10数年前は、文校入学を見送ったわけですが、今回“10数年ぶりの夢”がかなって入学に至りました。
郵送されてきた「入学申込書」によりますと、書きたいテーマは【母の死 幼少期 戦争】とのことです。また、影響を受けた作家・作品は【中上健次『岬』 プルースト『失われた時を求めて』】とのこと。
◆今まで、島根県は文校生(通教部生)の誰もいない文校“空白県”でした。これで、文校生の存在する都道府県は36都道府県になります。
現在の残りの“空白県”は、南から宮崎県、大分県、山口県、高知県、茨城県、群馬県、山梨県、岩手県、山形県、秋田県、青森県の11県です。
ぼくが文校に関わっているおよそ30年間では、上記11県のほぼすべてにかつて文校生がいたことを思い出すことができます。唯一、秋田県の人が思い浮かびません。
◆2時間ほど前、スイスのバーゼルに住む日本名の方から、メールで資料請求がありました。
今は海外在住の方は誰もいませんが、6、7年前まではいつでも、入れ替わり立ち代わり海外の日本人(もしくは日本語を駆使する人)が通教部にいました。かつて文校の通教生がいた国を数え上げれば十指に余るでしょう。
そのように、大阪文学学校は全国区であるとともに、国際的なのです。
(小原)