京都市の62歳男性が突然現れ、昼間部へ入学を申し込む! ◆文校OGが30数年前の『樹林』を閲覧に来訪!
窓側の教室では本科小説・大西クラスの合評会がたけなわだった午後1時ごろ、背広を着た男性が開け放ったドアから事務局をのぞきこんで、声をかけてきました。「まだ、入学できますか・・・」。いつでもできますけど、と答えながら、いろいろ尋ねてみると、電話でもメールでも一度も問い合わせていないし、『入学案内書』も持っていない、とのこと。ただ、ネットで文校のホームページをみて、入学したいと思ったとのことでした。ホームページやブログはすみずみまで見ていて、最初から火曜日・昼の小説クラスにしたい、とおっしゃる。
所定の入学申込書を差し出して、手前の教室のテーブルの上で、名前や住所、電話番号などをペンで記入してもらいました。“入学のきっかけ”欄のところには、【小説を書きたいが、書き方がわからない。教えてくれる所をさがしていて、ネットで見つけました。】と書かれていました。
『学習の手引き』など入学にあたっての諸資料を手渡した後、来週の火曜日(26日)までは後3日、当該クラスの作品を手配しなければ、と思い立ちました。男性には、しばらく待ってもらいました。担当の佐伯敏光チューターに電話を入れて、メール添付で26日の作品データを送ってもらいました。届いたデータから、2作品をプリントアウトし、「これを合評しますので、読んで来てください」と手渡しました。
年間学費は一括して、26日に持参していただくことになりました。
今日の男性で、4/10入学式以降の2週間で4名の新入生を迎えました。
◆同じころ、事務局へもう一人の来訪がありました。30年以上前の文校修了生で、『樹林』のバックナンバーを見せてほしいとのことでした。その女性から言われるがままに、事務局の書棚から連続する4年分の『樹林』を取り出して、男性と同じ教室で閲覧してもらいました。女性の目当てだった自身の小説は見当たりませんでしたが、エッセイが1編出てきました。1988年3月号に載っていた、そのタイトルは「十一月一日、いい男はいてへんのォ」。それのコピーを手渡したとき、「たいしたもんじゃないけど・・・」と、マスク越しに初めて笑みをみせたようでした。
女性が帰ったあと、ぼくもそのエッセイに眼を通してみました。
11月1日は、文校の“新入生歓迎ハイキング”の日で、「皆とバレーボールも出来た、楽しい時間を過ごすことが出来た」とありました。
さて、連綿とつづく大阪文学学校学生委員会主催の“新入生歓迎文学散歩”の今春(5/15)の行き先は、京都鉄道博物館。どういう「楽しい時間」になるんでしょうか!!
(小原)