新刊紹介☆谷口恭一さん(通教部研究科休学)自伝的小説『いつでも希望を』(私家版)
高槻市の谷口恭一さんは2015年10月に大阪文学学校通教部に入学されています。大沢クラス(1年半)、若林クラス(4年半)を経て、現在は休学中です。
小説『いつでも希望を』(186頁)は、前後編で構成されています。前編は父の戦死からはじまり、戦中・戦後の市井の人々の暮らしぶりや京都の様子が描かれています。後編では大学・社会人時代の恋愛模様を中心に展開され、最後に祖母と母の死で締めくくられています。
谷口さんによると、最終章の「祖母と母へのレクイエム」以外は、すべて通教部の提出作品とのこと。谷口さんは1940年(昭和15年)生まれ。タイトルに「いつでも希望を」とあるように、悲惨な戦禍でも生きていく人々の姿を書きたくて、当時の記憶やお母さまから聞いた話をもとにまとめたそうです。
(佐々木)