無念! 木下昌輝さん、直木賞受賞ならず!
夜6時半頃から、高橋淳・学生委員長(文校夜間部で木下昌輝さんと同期)と二人、文校図書室でネットの“ニコニコ動画”をドキドキしながら観ていました。第152回芥川・直木賞の選考会の中継(スタジオでの批評家たちの予想、受賞者会見)されていたためです。芥川賞発表から20分ほど経った7時34分、会見場の掲示板に直木賞の受賞者の名前が貼り出されましたが、木下昌輝さんの名前ではありませんでした。
栗原裕一郎さんら批評家たちの直木賞のスタジオ予想では、木下さんの『宇喜多の捨て嫁』が一番人気で、期待大で見守ったのですが、残念無念な結果に終わりました。
“ニコニコ動画”では、選考委員による選考の経緯は映りませんでしたので、あしたの朝刊の選考経過を早く見たいところです。1年前の朝井まかてさんの時と比べて、直木賞の発表が遅れたのは、今回受賞した西加奈子さんの『サラバ!』と競り合った作品があったに違いなく、それが『宇喜多の捨て嫁』である可能性が高いからです。
いま、東京にいる木下昌輝さん、ほんとうにご苦労さまでした。
今回、各方面から大いに注目され、『宇喜多の捨て嫁』の大増刷もかかったことですから、さらに精進されて、1年後か2年後には直木賞をつかみとってください。
文校生の皆さん、まだ『宇喜多の捨て嫁』を読んでいない方はぜひ読んで、どこが優れているのか自分なりに研究してみてください。
(小原)