《2023年度春期入学2人目》東京都江東区の61歳男性が、通教部/エッセイ・ノンフィクション(菅野)クラスへ。
一昨日の29歳男性(奈良県)につづいて、今日も23年春期(4月9日開
講)の新入生が誕生しました。
東京の61歳男性で、2013年4月~15年3月の2年間、通教部の詩・エッセイクラスに在籍されています。1年目は本科・冨上クラス、2年目は専科・川上クラスでした。今度は、同じ通教部のエッセイ・ノンフィクションクラスに入学です。
オンラインでとどいた「入学申込書」も見ても、しかとは思い出せず、電話をしてみました。「前のとき、スクーリングに来られていますよね」―→「2年間で、3、4回は行ってますね」。「スクーリングの交流会のとき、マイクを持って張り切っていましたよね」―→「間違いないです」。「体は大きいほうですよね」―→「身長はデカいです」。
だいたいこんな会話を交わし、「スクーリングは、できるだけ来てほしい」と最後に告げて、電話を切りました。
「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、とても思慮深いことが記されていました。以下に紹介します。
【道具とての日本語。これが書きたいテーマです。
翻訳の英日翻訳を生業にしてから「存在を消してしまう文体」というものに興味を持ち始めました。様々な経歴や背景を持つ翻訳者の文をチェックして、レビューをする「リンギスト」と呼ばれる仕事をしています。依頼者の求める企業イメージや設定されたペルソナに合う「声」を構築するのは骨の折れる作業です。10年前に大阪文学学校に在籍したときには「存在感のある文体」というものに理想を感じていましたが、今は「目的のために存在を消し切る技術」に興味があります】
影響を受けた作家・作品は、【中島らも「砂をつかんで立ち上がれ」、スティーヴン・キング「書くことについて」、筒井康隆「虚構船団」】。
また影響を受けた詩人は、【川上明日夫、俵万智、甲本ヒロト】とのことです。
(小原)