【11月23日(土)/大阪文学学校】ご遺族を迎えて“長谷川龍生さんを偲ぶ会”。65名参席。
大阪文学学校の2代目校長・長谷川龍生さんが逝去されてからまる3カ月が経った11月23日(土)午後3時~6時、“長谷川龍生さんを偲ぶ会”を文校で開きました。東京からのご遺族など65名が参席されました。
取材の新聞社は、朝日、毎日、読売のほか、長谷川さんが「地元詩壇」の選者を毎月、30年以上にわたって務めていた愛媛新聞、南日本新聞(鹿児島)。
教室の前には簡素な祭壇がしつらえられ、2013年4月の文校入学式で講義している長谷川さんの遺影が飾られていました。また教室の後方には、 川上明日夫チューター、佐伯晋・前チューター、青塚満さん(東京でかつてスナックを経営。長谷川さんはそこの常連客)ら提供のパネル写真や手紙類、さらには長谷川さんの講演録やインタビューが載っている『樹林』3冊が展示されていました。
会の冒頭、司会の葉山郁生・大阪文学協会代表理事の発声で、長谷川さんに黙祷がささげられました。
まず金時鐘さんと坪内稔典さんが、長谷川さんの詩界での功績や人間性について約20分ずつ話されました。
つづいて、細見和之・大阪文学学校(3代目)校長、高畠寛・前大阪文学協会代表理事、小原政幸・大阪文学学校事務局長が、「長谷川さんと大阪文学学校」について語りました。
「お別れの言葉」を述べたのは、細田傳造さん(さいたま市)、伊神権太さん(愛知県)、小野賢一さん(初代文校校長・小野十三郎さんの孫)、江頭謙さん(愛媛新聞記者)など9名。長谷川さんにまつわる様々なエピソードが飛び出しました。
次に、この日のために寄せられていた長谷川さんを悼む「メッセージ」が、文校夜間部生・辻岡いつかさんによって読み上げられました。寄せていただいたのは、倉橋健一さん(長谷川さんの校長招請にかかわる)、たかとう匡子さん(神戸の詩人)、佐伯晋さん(三重県の医師で前文校チューター)、そして20年以上にわたって「関東ミニ文学学校」を世話している水戸の森ゆみ子さんと横浜の田村けいさん(二人とも文校通教部修了生)。
会の最期に、東京から駆けつけていただいたご遺族の名谷文朝さん(長谷川さんの長男)と盛田佳葉さん(長女)が登壇。文朝さんは、「父のことを忘れず、語り続けていってほしい」と、締めくくられました。
そして、長谷川さんの遺影を真ん中に記念写真を撮りました。【写真】
「偲ぶ会」のあと、空堀商店街のなかの、金時鐘にゆかりのある“すかんぽ”で懇親会を持ちました。ご遺族2人をふくめて約20名。長谷川さんが作詞している「マグマ大使」の歌、現在高校教科書に採用されている長谷川さんの詩「ちがう人間ですよ」の話題で大盛り上がりでした。