講師紹介/秋吉 好あきよし こう
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- 担当クラス:
- 小説クラス
Profileプロフィール
1944年生。『恋死』(近代文芸社)『棄身』『天保新酒番船』(大阪文学学校・葦書房)。現在、『松永久秀』(仮称)執筆中。同人誌「鈍」(71~78年)。「作家」(85~92年)。「白鴉」(97~99年)。「樹林」同人誌評99~02年。その間、「近代思想研究会」「文学表現と思想の会」主宰。編著「行路100」「行路130」「行路160」「行路200」(発行予定)。
Messageメッセージ
現実回避の文学を否定しなければならない。文学を必要とする多くの人がいるのに、現代、どれだけの文学がそれに応えているか。「井の中の蛙」のように、自らの狭い世界の中だけで、想像力をもてあそぶような文学は、それらを是とする出版ジャーナリズムや大学の研究体制の指導と共に、やがては終焉を見なければならない。ぼくらは、二十一世紀初頭の大阪で文学をする意味を踏まえて、何よりも現実を撃つ文学を志向したい。そのためには、自らの足下を見据えた歴史的思考の深まりが必要である。自らを日本語文学に位置づける歴史性の回復が重要なファクターとなる。